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トーハツ/マーキュリー2馬力(2st)

マーキュリー2馬力のメンテナンス&スロットル化【愛知県豊川市・Tさん】

ゴムボくらぶです

 

愛知県豊川市のTさんからマーキュリー2馬力のメンテナンス依頼を頂きました。

前記事のシープロ9.8馬力とマーキュリー2馬力と2機送っていただいており、本記事はマーキュリー2馬力の方になります。

ありがとうございます。

 

こちらもとにかくバッチリと仕上げて欲しいとのご依頼を受けていますので、現状不具合が無い箇所でも、先を見越したメンテナンスを行っていきます。

現状、アイドリングでエンジンが止まるという症状があるとのことです。

 

おまかせ・スロットル化

 

では、見ていきましょう!

 

 

型式:3AR

製造年月:17年6月

 

マーキュリーのスロットル化とおまかせメンテナンス

さて、何からしていこうかな?

といった感じですが、まずはアクセルのスロットル化からしていきましょう。

 

中古で買われて今まで使われていたそうそうなのですが、購入時からアクセルはこの状態だったようで、前オーナーさんがレバーでスロットルが開けれるように加工しています。

ワイヤーもだいぶ劣化しております。

ゴムボ流スロットル化にしていきます。

 

エンビ管をコーキングのような物で固定しているのでこいつを解体していきます。

 

解体完了

 

キャブトップは加工されていましたが、ここもゴムボ流にやり替えます。

 

キャブレターもしっかりと清掃しておきます。

キャブレターの洗浄はヤマルーブがおすすめ!↓

 

フロートバルブ、完全にアウトです。

交換します。

あと、チャンバードレンのガスケットが入って無かったので入れておきました。

ドレンを開けた時にポロっと落として失くしやすいのでドレンを開ける際には気を付けておいてください。

 

 

燃料ホースがカチカチに硬くなっていたので交換しておきました。

内径5mm・外径10mmの燃料ホースでOKです↓

 

 

ゴムボ流キャブトップに交換しました。

アンダーカウルに開いていた穴はメクラをしました。

 

スロットル化オケィ!

 

ロアケースのオーバーホール

ペラを外すと大変なことになっていました。

これでもかというぐらいにラインの巻き付きが。。。

 

シャーピンもかなり曲がってました。

●片側は抜く為に真っ直ぐに伸ばしてます。

ここまで曲がるとペラもシャーピンも簡単には抜けません。

これを船上で抜いてシャーピンの交換するのはなかなか難しいでしょう。

 

さて、インペラ交換をしていきますがボルトは固着してないかな!?

 

 

4本とも重度の塩嚙みでした。

コレ、普通に回したら確実にボキッといきます!

 

インペラケースを観察してみるとひびが入って割れてます。

これ、結構アルアルでこういった部分もよく見た方が良いです。

交換。

 

インペラは交換時期ぐらいでしたね。

 

ポンプベース側のオイルシール

オイルシールだけ交換しようかとも思いましたが、ポンプベース自体もあまり良い状態ではなかったのでポンプベースごと交換することにしました。

ポンプベースにはオイルシールが組み込まれてます。

 

塩がてんこ盛り状態なので綺麗に。

 

ギヤオイルに白濁はありませんでしたが、かなりドベドベ状態で真っ黒になってました。

写真はプロペラシャフト側のベアリングですがパーツクリーナーで洗浄します。

 

 

オイルシール交換完了

 

綺麗で気持ちが良いですね!

インペラボルトは塩嚙み防止処理をして組付けします。

次回のインペラ交換時も塩嚙みレスで分解可能ですョ。

アノード交換しておきました。

 

スターターロープの交換

マーキュリーのスターターロープ交換ってなかなか難しそうなイメージですよね。

 

仕組みが分かれば難しくは無いのですが、分からない場合は難しいかもしれません。

構造自体は単純です。

 

内部はこのような構造になっておりゼンマイ式のバネになっています。

 

ロープを巻いているこの部分をバネに押し付けた状態で回っているので、滑りが良いようにグリスを塗っておきます。

 

交換完了

 

その他の主な作業

前オーナーさんが加工したのだと思いますが、キャブレター上部がメッシュになっております。

これはあまりよろしくないですね。

釣行中に雨が降り出した場合にはキャブレターの吸い込み口に入ってしまいますし、船外機を洗う時にもキャブレターに水が入ってしまいます。

水分を吸い込めば当然エンジン止まります。

キャブレターの吸い込み口がフロントパネルの裏側になっているので構造上、吸い込みの抵抗になっているのではないだろうか?と思うかもしれませんがスピードに関わらずどんな状況でも吸い込み量が一定になるように考えられて作られています。

メッシュ部分の穴を塞ぎました。

 

オレンジ色が剥げ剥げになったペラですが、無難な黒に塗装しておきました。

 

 

マーキュリーは左右のブラケットを繋ぐこの部分が錆びて見た目が残念になります。

 

錆が無くなると見た目が随分と変わりますネ!

 

●ギヤオイル交換

●ロアケース塗装

●小傷タッチアップ

●プラグ交換

●アノード交換

●各部グリスアップ

 

試運転

【冷間始動】チョークを引いて3~4回で始動

【温顔始動】1回で始動

【吹け上がり】良好

【検水】良好

交換した部品

ご利用ありがとうございました。

 

マーキュリー2馬力2ストのアクセルスロットル化【福岡県春日市・Oさん】

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