ゴムボくらぶです
福岡県朝倉市のSさんからトーハツ20馬力のメンテナンス依頼を頂きました。
Twitterで楽しく絡んで頂いているHN:羅臼さんの船外機になります。
ありがとうございます。
型式:3BJ(MFS20)
製造年月 平成24年6月
トーハツ20馬力・ロアケースが外れなくて悪戦苦闘!【福岡県朝倉市・Sさん】
ロアケースのスタットボルトが1本折れてます。
これは入庫前、事前にご相談頂いておりましたが、
まぁ何とかなるしょ~ってことでご入庫いただきました。
このクラスの船外機になるとボルト止めではなく、スタットボルトにナット止めが多いです。
取り付け時に位置決めし易いようにかな??
折れたスタットボルトの周りは強烈に塩で埋まっております。
一筋縄ではいなかそう。。。
他の3箇所を外してもガチガチに固着しており全く外れません。
あらゆる方法を試すも全く動かない。
コイツは強烈です!
絶対外したる~
ここまでガチガチに固着しているとなると上が原因なのだろうか??
エンジンを下ろします。
ロアケースようやく外れました。
実際はドライブシャフトが固着していたという訳ではなかったんですが、エンジンを外すことでドライブシャフトの動きがフリーになり何とか外れたといった感じです。
固着の要因はスタットボルト部分でした。
今回のは過去一の強烈な固着でしたがクリア。
付いていたインペラ
羽根が切れており他の部分もひび割れしてました。
ギヤオイルに白濁はありませんでしたが、オイルシール交換しておくことにします。
プロペラシャフト側のオイルシール
こちらの方が状態良くないですね。
一部アルミが腐食していますが使用において問題無い部分なのでこのまま使います。
オケィ!
うん、メンテナンスをすると気持ちが良い
作業工程上、塗装が剥がれましたので後で塗装して仕上げます。
スタットボルト摘出
コイツを外すのも一苦労でした。
一番下の短いのが折れてたヤツです。
ネジ山清掃してからの~
スタットボルト復活!
スタットボルトは全部交換を予定しておりましたが注文して直ぐ入荷するのは3本しかなくあと1本は1月下旬になるとのことでしたので、1本は一番状態が良いのをケアしてから再利用することにしました。
さてさて、お次はエンジンのメンテナンスをしていきます。
こちらタイミングベルトです。
過去交換しているのか?いないのか?分からないので今回交換しておきます。
これ切れたら再起不能ですから。。。
交換前のベルトは遊びが多く伸びてました。
これで安心デス。
サーモスタット開きっぱなしでアウトです。
交換
こちらエンジンアノード
エンジン載ってる状態だと古いガスケット剥がしが
かなりやり難いとこについてます。
キャブレターの清掃。
結構汚れてます。
ジェット類も綺麗になりました。
ウィーターパイプですが、グロメットから漏れてるかな?
と感じましたので。。。
交換しました。
パイプも綺麗に綺麗に。
トリムタブの固定ボルトは塩嚙み大。
清掃して組付け。
普通に外すとポッキン逝きます。。。
せっかくのカッコイイシフト部分ですが、この色褪せは非常に残念ですね。
塗装してリフレッシュしておきました。
その他モロモロ、気になるところは全てやって終了としました。
トーハツ純正カラーで塗装して綺麗
交換した部品
ご利用ありがとうございました。
トーハツ20馬力・定期メンテナンスです【福岡県朝倉市・Sさん】