ゴムボくらぶです
福岡県鞍手郡のKさんからシープロ9.8馬力の修理依頼をいただきました。
ありがとうございます。
今まで船外機を見てくれるところが無かったため、自己メンテのみで使ってきたらしいのですが先日の釣行でエンジンが止まってしまったとのこと。
あと最近エンジン音が大きくなったと言っておられました。
ネット検索で当店を見つけてくれたらしく、修理できることに大変喜ばれておりました。
お持ち込み時に全体的な状態を見てみるとかなりあちこち痛んでましたので、今回結構費用が掛かりますが、これからも長く使っていけるようバッチリ仕上げることになりました。
今やシープロ9.8は新品で約26万円しますので、大半のケースでは修理する方が得策だと思います。
*当ゴムボくらぶでは依頼者様との信頼関係を第一に考えており、業務の透明性や入庫時の状態・作業内容の報告を目的として一部を一般公開しております(技術の漏洩防止として公開していない内容も多数ございます)

型式:3K9
製造年月: 20年6月
あちこち痛んだシープロ9.8を蘇らせます!塩害は恐ろしや~【福岡県鞍手郡・Kさん】

メンテに出すとこが無くて困っていたいたというシープロ9.8馬力
Kさん自身で不調を解決しようと排気カバーを外そうとしたらしいのですが。。。

いきなりポッキン逝って終了したそうです。
根元で折れてます。
折れると修正が大変ですが1本なので修正しましょう。
複数折れるとシリンダーブロック交換となり高額なパーツ代負担になってしまいます。
これが船外機メンテナンスの難しいところです。

ステアリングシャフト。
腐食大なので交換します。
この部分は錆び易いですが、洗うのをつい忘れがちな場所でもあります。
海での使用後はしっかりと塩分を洗い流しましょう。

パワーのある船外機ほど塩害を受け易いため、いろんな箇所が固着しています。

排気カバー取り外し完了。
折れボルトはまだそのままですが全く頭が出ていません。
ヘッドボルトは11本全て固着してますので、いろいろな引き出しを使って外していきます。

エンジン下部の塩害
クランクケースヘッドもかなり腐食しています。
ボルトはまず外れないでしょう。

ステージ1の引き出しで10本を外しました。
残り1本はステージ1では外れなかったため、ステージ2の引き出しで外しました。
ステージ2の引き出しがいわゆるゴムボ必殺技です。

固着の原因は錆とかじりです。
かじりはなかなか手強いですよ。

これもかじってます。

サーモスタットはアウト状態でした。

水路は塩詰まりも無く綺麗ですね。
一部腐食箇所もありますが軽微なので補修して組みます。
シリンダーブロックの良し悪しを判断するポイントは腐食の有無や状態となります。
そして。。。

な、なんじゃこりゃ~!
ドライブシャフトハウジングに大穴が開いとるやないかい!
恐るべし塩害。。。

これは凄い。
エンジン音が大きくなったと言っていたのはこれが原因です。
こりゃドライブシャフトハウジングも交換ですね。

ここも固着多発ポイント。
ここのボルト折れたら大変ですよ~

ステアリングシャフトは持ち手まで一体になってます。

本体を支えているブッシュ
年数経つとこのように変形します。
全部交換して組みましょう。

ヘッドガスケットも改良版となり今後も安心です。
これからも頑張ってくれよ~

クランクケースヘッドもリニューアル

大穴が開いていたドライブシャフトハウジングも男前になりました。

塩嚙みしている箇所はしっかりケアをしてから組みます。

インペラはこんな状態でした。

冷却系も安心安心♪

燃料系もしっかりとやっときます。

ロープはよほど綺麗でない限りはレギュラー交換メニューです。

ステアリングシャフトもバッチリ良くなりました!

蘇ったシープロ9.8!
これからも活躍してくださいませ^^

ご利用ありがとうございました。
シープロ9.8馬力メンテナンス・ステアリングシャフトも交換します【富山県砺波市・Iさん】