こんにちは、ゴムボくらぶです
冬場に船外機のエンジンを掛けてみたら
アレ?
何だか調子がおかしい!
秋に最後掛けた時は調子良かったのに、、、
と思うことはありませんか?
キャブを搭載している船外機は季節によってエンジンの掛かり方が違います。
これはキャブのセッティングによっても違いますしメーカーによっても多少違いがありますが、概ね冬場は夏場と比べるとエンジンの調子が落ち着くまでに少し時間が掛かります。
季節によって違うエンジンの掛かり
エンジンに適切な混合比率
まず、エンジンが調子良く動くにはガソリンと空気(酸素)の適切な混合比率があります。
理論値として、ガソリン1に対して空気が14.7という混合比率が最も効率的とされています。
季節によって理想の混合比率を維持できない
四季がある日本では夏と冬ではエンジンの掛かりに違いが出ます。
セッティングにもよりますが、夏はエンジンが掛かりやすく冬は掛かりにくいというのが一般的かと思います。
夏と冬では空気の密度(厳密に言えば湿度や気圧も関係ある)に違いがあるので、こういった現象が起こります。
空気の密度:夏は低く(薄い)冬は高い(濃い)
ですので、空気密度が高くなる冬は理想の混合比率より混合気が薄くなるということになります。
これが冬にエンジンが掛かりにくくなる要因です。
理想の混合比はガソリン1に対して空気が14.7と書きましたが、
実際にはエンジンが動く対比率で言えばその幅はもう少し広いです。
夏と冬では暖機が完了するまでの時間が違う
上記に書いた混合比事情により、冬場はエンジンが本調子になるまでにちょっと時間が掛かります。
ですので、冬場は暖機をする時間を長めに見てやる必要があります。
暖機が不十分な状況では下記の動画のように吹け上がりが悪い感じになりますが、暖気完了後に正常に吹け上がるのであれば故障ではありません。
10分程度エンジンを掛けてみて暖機をして、それでも吹け上がりが悪いようならキャブの詰まりや故障を疑います。
車やバイクはインジェクションなので、年間を通してコンピュータがベストな状態をセッティングしてくれますが、キャブエンジンは季節によって少し調子に違いが出るのが普通です。
こういったキャブの特性を知っておくと故障ではないのに、エンジンの調子がおかしいと悩まずに済むことも多々あります。
逆に温まって調子が悪くなるのは明らかに故障ですので。。。
誰かの役に立つかなと思い書いてみました。
では!