ゴムボくらぶです
福岡県北九州市Tさんからホンダ2馬力の修理依頼を頂きました。
ありがとうございます。
少し前にフリマサイトで購入されたそうなのですが、アイドリングでエンストする・アクセルを開けてもペラが遅れて反応する?とのことで調子がイマイチ悪いとお聞きしております。
では、見ていきましょう
製造年月:16年6月
型式:BZBF(BF2D4)
ホンダ馬力・おまかせメンテナンス
まずはエンジンを下ろしていきます。
年製のわりには使用頻度は少なめかな?
と思いますが、イグナイターが結構錆びてますね。
プラグへと火を飛ばす重要な部分ですので、後でキッチリメンテナンスしておきます。
この年製となるとまず気になるのはエンジン固定ボルトの腐食ですが、前オーナーさんがステンレスに交換していましたので、ここな難なく外せました。
これ、排気管の取り付けボルトですが頭が腐食してしまっています。
これどうやって緩める~!?
勿論、工具なんんて全く噛みません。
アンダーカウルごと下ろしてから作業に取り掛かることにしました。
何とか排気管のボルトを外しましたがここでまたしても難関が。。。
遮熱版のネジは頭が腐食しておりこれも一筋縄ではいきません。
ヘッドカバーのネジはかろうじて工具が噛んだので、回してみようとするもこれは無理に回せば確実に折れる手応え。
M5のボルトですから無理をすれば簡単に折れます。
こういった頭が腐食しているボルトや固着してしまっているボルトを折らないように外すのに今やっている方法よりもっと良い方法がないか?
ということを日々研究しており、更なるスキルアップを目指してます。
遮熱版のネジもヘッドカバーのネジも全て折らずに外すことができました。
組付けはステンレスネジです。
排気管カバーの溶接が全部外れてました。
再溶接
ロアケースのボルト緩むかなぁ~?と思いましたが無事緩めることが出来ました。
こんなに塩嚙みしています。
このボルトはとにかく固着し易いです。
当然、折角緩んだこの機会を無駄にはしなく二度と固着しなように処理して組付けます。
現状、ギヤオイルが白濁しているということはありませんでしたが、オイルシールのスプリングが切れてしまってます。
コチラ、ペラ側のオイルシール
16年製なのでオイルシールは両方とも交換しておきましょう。
ヨシ!
錆び易いイグナイターは定期的なメンテナンスが必須となりますね。
錆を落としてから錆止め処理をします。
その他の作業
●キャブレター・燃料フィルターの清掃
ガスケット類・チャンバー交換しました。
燃料キャッブの消耗部品も交換しました。
●スターターロープ交換
●エンジンオイル交換
●ギヤオイル交換
排気管のネジも無事ステンレス化
試運転
【冷間始動】チョークを引いてスロットルはSTART位置にて2~3回で始動
【温間始動】1回で始動
【吹け上がり】良好
交換した部品
ご利用ありがとうございました。