ゴムボくらぶです
福岡県大野城市のTさんからトーハツ2馬力のメンテナンスのご依頼をいただきました。
ありがとうございます。
*当ゴムボくらぶでは依頼者様との信頼関係を第一に考えており、業務の透明性や入庫時の状態・作業内容の報告を目的として一部を一般公開しております(技術の漏洩防止として公開していない内容も多数ございます)

型式:3BV(MFS2C)
製造年月:令和3年11月
トーハツ2馬力・シフトレバーの修理は症状が軽いうちに処置しましょう【福岡県大野城市・Tさん】

新品購入から3年ほど使っておりオイル交換程度しかしてないので、そろそろ一度きちんとメンテナンスをしておいた方が良いだろうとのことでお持ちいただきました。

お預かり時にシフトレバーの動きを確認してみたところ固くなっていました。
シフトレバーの動きが固くなっている場合、当然勝手に直ることは無く悪化の一途を辿り最終的にガチガチに固着してしまいます。
基本的に機械物の故障って何でもそうですが、初期での修理ならば最低限で済んだ交換パーツも症状が悪化すると交換しないといけないパーツも増える訳で、結果的に修理費用も上がることになります。
今回の状態は固着症状中期ぐらい、このぐらいのタイミングまでには修理をする方が得策です。
シフトレバーのオーバーホール時はその他にも同時にすべきメンテナンスもあり、当然一緒にそういった作業も行った方が効率的ですのでそういった作業も行います。

エンジン下りました。

使用期間3年、水路は綺麗な方です。
現在の塩抜きのやり方でOKです。

シフトレバー抜けました。
Oリングが塩害を受けています。

メンテナンス中。
シフトレバー軸穴の研磨作業もします。

ウォーターパイプOK。
綺麗になりました。

各部のボルトは当然ながらグリスアップして組み上げていきます。
新品時から長年非分解状態だと、いざ緩めようと思った時に固着してて簡単に緩まないんですよね。グリスアップしていることで回避されます。

サーモスタットのチェック&清掃をします。

開閉動作OK
サーモスタット、ケース内部と綺麗になりました。

お次は燃料系の清掃です。

燃料系は最もトラブルが多いところになります。
全てをクリアにしていきます。

3年使ったインペラを交換します。

購入時にボート屋さんででインペラボルトのグリスアップをしたらしいのですが、3年経つと流石にボルトは塩噛みしていました。
ねじ山を綺麗に清掃してから組みます。


ギヤオイル白濁無しでした。

アノード、真っ白になってますので磨いておきましょう。
固着を回避するという面でも定期的に取り外すことは有効です。

アイドリング調整をしてバッチリOKですよん。
ご利用ありがとうございました。