ゴムボくらぶです。
大阪府枚方市のEさんからホンダ2馬力のメンテナンス依頼をいただきました。
ありがとうございます。
去年メンテナンスに出していただいてますので今回は定期メンテナンスになります。
*当ゴムボくらぶでは依頼者様との信頼関係を第一に考えており、業務の透明性や入庫時の状態・作業内容の報告を目的として一部を一般公開しております(技術の漏洩防止として公開していない内容も多数ございます)
型式:BAAC(BF2DH)
製造年月:2021年11月
ホンダ2馬力・今シーズンに備えて定期メンテナンスをしておきましょう【大阪府枚方市・Eさん】
去年オーバーホールを行ってから10回ほど使われているとのことです。
マフラーボルト。
前回グリスアップして組んでいるので固着はしていませんでしたが、1年経ってグリスの効果はほぼほぼ無くなっていました。
この部分は高温になるため耐熱性のあるグリスを塗布していましたが、それでもグリスの潤いが保ててません。
使用グリスはより良い物を使うために常に更新しています。
前回のメンテナンス時に使っていたグリスと現在使っているグリスは違っており、今回はもっと効果が持続できるやつを塗布して組みます。
良いグリスってそれなりに高価ですが、気になるやつを買って試してみるのは自身の仕事のスキルアップと割り切っているのでプライスレスです。
オイル漏れ無し
塩は極力落とします。
アルミに塩が付いたままだと良い事ありませんので。
こんな感じでOKです。
前回、マフラーまで抜いて清掃してますので今回はまだ良いです。
ギヤオイル白濁無しで良好デス。
各部の再グリスアップをしながら組みます。
シャーピン少し曲がってましたので交換しておきます。
不調の原因になりやすい燃料系も完璧にしておきます。
スロットル開度のシールが剥がれて無くなっています。
使い慣れたら無くても不便さはないのかもしれませんが、冷間始動時のスロットルの開き具合とかの目安としてあればある方が良いと思います。
このシールが剥がれて無くなっている個体は結構多いのですが何故剥がれるのか?
という原因を説明したいと思います。
ドレンからのオイル漏れやオイル交換をした際にハンドル軸周辺に付着したオイルがあるとします。
ハンドル軸周辺にオイル付着があるままでハンドルを下げて保管するとハンドルをつたってグリップ周辺までオイルが流れ行きシールにオイルが浸透してしまい剥がれてしまうという原因です。
なのでドレンのOリング管理も勿論重要です。
ドレンのOリング交換しました。
オイル交換をした際に付着したオイルはパーツクリーナーなどを使って綺麗に拭き取っておくことは勿論のこと、出来ればハンドルは立てた状態で保管出来れば更に安心です。
ステッカー貼っておきました。
キャブセッティングもやり直して今現在のBESTな状態にしておきました。
ご利用ありがというございました。
ホンダ2馬力・これはヤバい!トラブル目前でした【愛知県名古屋市・Hさん】