ゴムボくらぶです
山口県下関市Uさんからホンダ2馬力のメンテナンス依頼を頂きました。
ありがとうございます。
長期保管されていたホンダ2馬力を入手されたとのこと。
これから安心して使えるよう最初にメンテナンスをということでご依頼いただきました。
では、見ていきましょう
ホンダ2馬力メンテナンス
型式:BZBF(BF2D6)
製造年月:19年3月
当たり前ですが、燃料タンク内部のガソリンは完全に腐敗しています。
ということで、まずは燃料系からやっていきましょう。
燃料ホース、カッチカチやで~(古)
あっ、すいませんW
燃料ホースがカッチカチになるとガソリン漏れを起こしますのでこれは交換しておきます!
そして、キャブレターを開けてみると中は大変なことになってます。
分解していきます。
メインジェット完全に詰まってます。
メインノズル及びパイロットスクリューが固着しております。
よく状態を考察した結果、現品清掃をするよりキャブレターASSY交換をすることにしました。
こちら新品キャブレターになります。
過去相当数のホンダ2馬力をメンテナンスしてきた経験上、傷みやすい箇所は把握していますので、少しでも良い状態が長持ちするよう、ひと手間加えてから取り付けます。
こういった作業は普段キャブレター清掃時にも行っております。
記事には全てを書いていませんが、お金を掛けてメンテナンスに出していただいたお客様の船外機が、末永く良い状態で長持ちするよう様々な対策をして仕上げております。
スキル全力でBACKしとります!
何故かこの部品の接着が外れておりバラバラになってました。
カラーが片側入って無かったので過去キャブレターを外した時に何らかのい理由で接着剤を剥がして分解したのでしょうね。
交換する必要もないので再接着します。
さて今からエンジンを下ろしますが、年製にわりにはそんなに使い込んではいないようです。
エンジン固定ボルトの頭が腐食していないかったのが有難い。
ヘッドカバーをステンレス製に交換しておきましょう。
エンジン内部も綺麗なもんです。
●タペット調整
バッチリ
排気管の塩少々
ロアケースの固定ボルトが残念ながら固着しており外すことが出来ませんでしたが、現状ギヤオイルの白濁はありませんので必要に迫られた時に外せば良いかと思います。
排気管のカバーを軽く叩くと共振しそうな音がしていましたので、溶接して固定しておきました。
その他の主な作業
●シャーピン交換
●スターターロープ交換
●エンジンオイル交換
●ギヤオイル交換
●プラグ交換
試運転
【冷間始動】チョークを引いてアクセルはSTART位置にて2~3回で始動
【温間始動】1回で始動
【吹け上がり】良好
●パイロット調整・アイドリング調整
交換した部品
ご利用ありがとうございました。