ゴムボくらぶです
福岡県福岡市のNさんからトーハツ2馬力のメンテナンス依頼を頂きました。
ありがとうございます。
検水が出なくなってしまったとのことでご入庫頂きました。
今回、おまかせコースではなく「検水が出ない」ということの修理依頼ですが購入からインペラを交換したことがないとのことなので使用年数を考えてインペラは交換することになりました。
型式:3BV(MFS2B)
製造年月 26年6月
トーハツ2馬力・検水が出ない原因は?【福岡県福岡市・Nさん】
検水が出ないということですが、トーハツ2馬力でわりとある症状として検水口の詰まりがあります。
小さなゴミや塩の結晶が検水口に吸い込まれて蓋をしてしまっているというパターンです。
今回、検水口のつまりをチェックしてみたところ詰まりが確認されて検水が出始めました。
水は吸い上げていたものの検水の勢いは正常な状態と比べると弱いです。
これは単純にインペラが経年劣化しているのが原因です。
26年製で一度もインペラをバラしていない機体ですので、インペラボルトの固着が酷く2本折れました。
久々のボルト折れ。。。
右側2本が折れた箇所です。
うっかり付いていたインペラの写真を撮り忘れたのですが、切れは無くクセがついた状態でした。
さて、この折れボルトを摘出し組み上げるにはベースを外しギヤ回りを組み直す必要があります。
ベースの取り外し
オイルシールもあまり良くないので交換しておきます。
交換完了
インペラ交換はボルトさえ折れなければ難しい作業ではありませんが、折れてしまうと組み直し作業が必要です。
シャフトにはたくさんのラインが絡まってました。
これで冷却系は良好になりました。
塩嚙み防止処理を行い組んでいますので、次回のインペラ交換は何年先でも塩嚙みレスでいけます。
ご利用ありがとうございました。