ゴムボくらぶです
福岡県北九州市のYさんからマーキュリー2馬力のメンテナンス依頼を頂きました。
ありがとうございます。
つい最近Yさん自身でインペラ交換をしたとのことですが、その時にインペラピンを紛失してしまったらしくその他の部分も含めてご依頼いただきました。
型式:3BV(F2M)
製造年月:21年6月
マーキュリー2馬力・ここまでやっときゃ安心でしょう!【福岡県北九州市・Yさん】
21年製のA型エンジンになります。
元々淡水で使われていた物ということですので塩嚙みは少なそうです。
まずはインペラをバラします。
正規のインペラピンを紛失したのでこれは若干大きな違うピンが入っています。
正規のピンに戻します。
インペラはYさんが交換しているので、ここちらでは交換はぜずそのまま使います。
シフトのOリングは交換してないかな?と思い、交換しておきました。
塩嚙み防止処理をして組付けます。
シフトレバーの動きが固かったので分解メンテナンスをしておきます。
ん??
あれ、検水口に塩の結晶が嵌ってます。
検水口が詰まって水の出が悪い時ってこんな状態なんです。
下から棒で付いてやれば出るようになりますが、直ぐ横に落ちるだけなので後にまた吸い込まれて詰まる可能性があります。
ウォーターパイプのグロメットが劣化状態。
ウォーターパイプの状態があまり良くないのでトラブルを未然に防ぐ意味でパイプごと交換しておきます。
ウゥーターパイプを注文するとグロメットも付いてきます。
さて、シフトレバーを抜きましょう。
こんな感じでございます。
ここ最近はシフトレバーの固着修理はオリジナルのやり方でやってます。
普通のやり方で修理しても使用状況によってはまた固着するのでオリジナルのやり方でします。
オリジナルのやり方だと、今後はもうそうそう固着しません。
グリスニップルが無い年製ですので追加加工をしておきます。
オケィ
首の動きがかなり悪く、これは舵切りにおいてかなりのストレスになります。
ブッシュを交換しておきましょう。
いい感じ
淡水で使っていただけあって塩害は少ないですね。
タペット調整しときましょ。
お次は燃料系のメンテナンスです。
各部のゴム類が結構硬化しているので燃料ホースやフロートバルブを交換しときます。
その他の主な作業
●サーモスタット点検OK!
エンジンオイルドレンボルトが舐め気味だったので交換しておきました。
●スターターロープ交換
●エンジンオイル交換
●ギヤオイル交換
●シャーピン交換
試運転
【冷間始動】1~2回で始動
【温間始動】1回で始動
【吹け上がり】良好
【検水】良好
交換した部品
ご利用ありがとうございました。
トーハツ2馬力・海上でこの故障は恐ろしい!【福岡県福岡市・Kさん】