ゴムボくらぶです。
石川県野々市市のKさんからスズキ2馬力のメンテナンスのご依頼をいただきました。
ありがとうございます。
*当ゴムボくらぶでは依頼者様との信頼関係を第一に考えており、業務の透明性や入庫時の状態・作業内容の報告を目的として一部を一般公開しております(技術の漏洩防止として公開していない内容も多数ございます)
型式:00202F
製造年月:令和7年05月
スズキ2馬力・新品から5回目の使用で不調になりました【石川県野々市市・Kさん】
今年の9月に新品購入したばかりのスズキ2馬力です。
5回目の使用時から調子が悪くなったとのこと。
アクセルを開けるとエンストするという症状です。
Xのフォロワーさんから「ゴムボくらぶさんは送料を払ってでもお願いする価値がある」と太鼓判を押されたそうです。
フォロワーの皆様ありがとうございます!
デザーコードが付いていませんでしたのでインシュロックで代用して始動します。
釣行時にデザーコードが割れてダメになったという時にインシュロックがあれば応急処置で始動できます。トラブルに備えてインシュロックを積んでおくともしもの時に便利デス。
まずは何も触ってない状態でエンジンオイルを入れて始動してみます。
するとアイドリング回転数が3200回転もありました。
Kさんにアイドリング回転数を触りましたか?
とお聞きしたところ触っていないとのことでした。
こういった状況はヒントになるかもしれません。
アクセルを開けたら止まるという症状は燃料系のトラブルである可能性が高いです。
油面浅めです。
メインノズルには
ゴミなのか?
真鍮の削りカスなのか?
異物が付着していました。
メインジェットは詰まっていなく綺麗です。
燃調が薄い状況なので根本的な構成を変更して再セッティングをします。
各部の主要な箇所のチェック&必要に応じて再調整をします。
バルブチェック。
圧縮はあるものの上死点付近で若干引っ掛かる症状があります。
内部を洗浄しましょう。
DF2は排気バルブが塩害を受け易いので走行中の姿勢が極力エンジンと海面が近くならないようにした方が良いです。
ボートエース等のポリエチレン系のボートは特にスターンヘビーになり易いです。
スターンヘビーになっている場合は、重量バランスの見直しやスタビライザーの装着、後方設置のサイドフロートなどが有効です。
おまかせコースなので、しておいた方が良い作業もやっていきます。
早くもエンジンアノードに塩が付着し始めています。
グリスアップしておきます。
キャブのセッティングは薄めであったり濃いめであったりと動く範囲の中でも幅が有ります。今まで動いていても季節が変わることによって、空気の濃度が分かるため燃調が合わなくなることもあります。
いろいろやってようやく不調症状が改善しました。
ご利用ありがとうございました。

