ゴムボくらぶです。
福岡県小郡市のTさんからホンダ2馬力のメンテナンスのご依頼をいただきました。
ありがとうございます。
*当ゴムボくらぶでは依頼者様との信頼関係を第一に考えており、業務の透明性や入庫時の状態・作業内容の報告を目的として一部を一般公開しております(技術の漏洩防止として公開していない内容も多数ございます)
型式:BZBF(BF2D6)
製造年月:平成23年3月
ホンダ2馬力・腐食ボルトは難易度が高かったようです【福岡県小郡市・Tさん】
Tさんご自身でメンテナンスをしていたそうなのですが、エンジン固定ボルトが腐食で外れないとのことでお持ち頂きました。
こういった場合はメンテナンスとして受け入れをします。
自己メンテでよくあるパターンとして固着や腐食などで難航して、すればするほど負のスパイラルに嵌ることがあります。
例えば逆タップが折れ込んでしまった状態でお持ち頂いても、もうどうしようもく本来交換しなくて良かったパーツまで交換しないといけなくなり結果的に無駄に高くなります。
今回、難航した序盤でお持ち頂いてますので正解だと思います。
では、腐食ボルトを外します。
エンジン下りました。
記事ではいつも簡単に書いていますがマフラーボルトが固着しているのは日常的なことであり、この機体も固着していました。
自己メンテでマフラーボルトを折ってしまうと大事ですョ。
錆・腐食、結構あります。
遮熱版のボルトなんかも腐食してますので普通に緩めることはできません。
プラグを付けて圧縮を確認してみると明らかに圧縮が少ない。
バルブはしっかり動いてるしピストンリングから抜けているというのはちょっと考え辛いです。
各部の状態から考察するに長期間動かしていない状態のよう。
機械物は定期的に動かした方が良いですね。
燃焼室の清掃をすることにします。
無事圧縮が正常になりました。
ヘッドカバー、ボルトのステンレス化、その他諸々の作業完了。
マフラーカバーが塩で膨らみ過ぎて抜けません。
隔壁の穴がタイトなので少し膨らむと抜けなくなります。
現状、腐食や穴開きは無いので使用には問題はなく必要に迫られた時にマフラーカットして交換すれば良いです。
出来るだけの塩清掃をしておきましょう。
マフラーの塩。
燃料系の清掃です。
ガスケット類は交換ですね。
タンクの中は錆が溜まってますね~
清掃です。
錆の原因も断っておきましょう。
OKデス。
プロペラシャフトにライン巻きはありましたが、
中まで巻き込まれては無く、ギヤオイル白濁無しでした。
ロープ交換しときましょ。
うむ、長く使っていける状態になりました。
ご利用ありがとうございました。

