アクセスカウンター
  • 1753141総アクセス数:
  • 1010今日のアクセス数:
  • 1368昨日のアクセス数:
  • 6現在オンライン中の人数:
●中古船外機販売
カテゴリー
船外機メンテナンスの依頼はコチラから
ホンダ2馬力

ホンダ2馬力・スプラインが摩耗している!【福岡県福岡市・Hさん】

福岡県福岡市・Hさんよりホンダ2馬力のメンテナンス依頼を頂きました。

 

お任せメンテナンス

お知り合いの方からホンダ2馬力を譲ってもらったとのことです。

これから使うにあたってメンテナンスが必要だということでご入庫いただきました。

ステンレス化もご希望されていますのでそちらも同時にやっていきます。

 

 

 

製造年月:23年08月

型式:BZBF(BF2D6)

 

では、見ていきましょう

 

まずはエンジンを下ろしていく

前オーナーさんが何本かのネジをステンレスに交換しているようです。

 

リコイルのリングが錆びてますね。

リングが錆びているとロープの寿命が短くなるため、一緒に交換しておきましょう。

 

エアーダクト取り付け部分のカラーが入ってなく周りの穴が広がってしまってます。

これはエアーダクトを交換しないと修正不可なので交換することにします。

本来はこんな形です。

 

だいぶ錆びてますね。

黒いインナーカウルを止める3本のボルトは交換しましょう。

 

エンジン下りました

 

塩がカチカチに固まってます。

 

ヘッドカバーを開けたついでにタペット調整もやっときます。

IN/OUTともに基準値よりかなり広くなってました。

これだけ広くなっていると調整後は調子良くなったんじゃないかと思います。

 

フライホイルを塗装するためエアーガンで吹いたらこれだけ剥がれました。

再塗装しておきます。

 

ステンレスヘッドカバーに交換してバッチリ良くなりましたね!

ヘッドカバーのボルトが純正でステンレスでしたのでなるべく純正優先で使います。

 

ヘッドカバー交換時に使う液体ガスケットはドライブジョイがおすすめ。

 

ドライブシャフトのスプラインが摩耗している

ドライブシャフトを抜いてみると。。。

 

ん?

スプラインが摩耗して角が斜めになってしまってます。

まだ滑っていませんがこれは交換しておかないとヤバイなぁ

コレ、このまま使い続けて悪化すると最終的には滑ります。

どういったタイミングで滑り出すかというと負荷が掛かっている状態でアクセルを開けたタイミングになります。

なので海上で滑り出す可能性が高く危険です。

滑り出したらペラが回りませんので。。。

 

直接お椀に挿して回してみて確認してみるとやはり結構ガタがあります。

相手側のお椀も摩耗があるだろうからここは一緒に交換することにします。

 

ペラ側のオイルシールを見ると微妙に漏れてる感じがするので、ドライブシャフト側のオイルシールと共に交換しておきましょう。

 

圧入します

 

ドライブシャフト側

交換後のオイルシール

 

オイルシールを交換する時は外周に下記の液体ガスケットを薄く塗るとスムーズに入ります。

通常オイルシールは何も塗らずに入れますが、ギヤケースの場合は海中で使うため念には念をということと、滑りを良くし作業をスムーズにすために塗ります。

オイルが流れるスレーブが液体ガスケットで詰まらないように注意します。

この液体ガスケットはシリコン系なので滑りが良く、オイルシールの交換に最適です。

間違っても外周にグリスは塗らないように。。。

 

内側にはラバーグリスを塗ります

 

ヨシ、OK!

 

キャブレターの清掃

キャブレターの清掃です

ドレンがダメなのでチャンバーを交換します。

エアー抜きのホースがないのでこれもつけときましょう。

 

何故かパイロットジェットのOリングがついていませんでした。

以前に清掃して入れ忘れたのかな??

ガスケット類は全て交換します。

 

キャブクリーナーは信頼のヤマルーブを使用

 

リフレッシュ完了

チャンバーのドレンボルトはステンレスになりました。

 

燃料フィルターにゴミが溜まってますのでここも綺麗に清掃しておきます。

燃料タンクの内部も清掃もしておきました。

 

燃料キャップの周りについているパッキンがボロボロでしたので交換しておきましょう。

 

タンク足のゴムもこの通りですので交換

 

エアーベントのパッキン&スポンジ交換

 

イグナイターのメンテナンス

イグナイターですが今回は現物メンテナンスをすることにしました。

 

組付け

 

その他の作業

スターターロープ&リング交換

(過去にロープを交換しているのだろうと思いますが、ゼンマイの巻きが足りなかったため調整)

 

このプラカバーが付いていなかったため取り付け

 

グリスニプルが折れていたので交換しました。

 

各部グリスアップ

エンジンオイル交換

ギヤオイル交換

ブローバイホース交換

 

試運転

【冷間始動】チョークを引いてアクセルはSTART位置にて1~2回で始動

【温間始動】アイドリング位置にて1回

【吹か上がり】良好

スロー調整・アイドリング調整

 

綺麗になりましたね!

 

この辺りのネジは全部ステンレスになりました。

 

交換した部品

ご利用ありがとうございました。

ゴムボくらぶが使ってる船外機メンテナンスの必須アイテムのご紹介!

 

●おすすめの耐水グリース

一般的な耐水グリースより粘度が高く持ちが良いです。

 

●80g用のグリースガン

エンジン下の首周りなど、グリースニップルからの注油に使用します。

ジャバラの状態で入れて使えるので綺麗に使えて便利です。

上記の80gグリースで使えるのでグリースガンとセットで持っておくと便利です。

 

●液体ガスケット

自己メンテナンスをする人には必須アイテムである液体ガスケット。

乾くのに1日程度掛かりますが硬化後の密着力が強く1215がお勧めです。

オイルシールの外周塗布にも使えます。

 

●シリコングリース

ゴム製品には攻撃性が低いシリコングリースを使うのが基本です。

オイルシールの内側やOリングなどゴム製品に塗布して使います。

 

●言わずと知れたマリンスプレーの定番です!

CRE 6-66

釣行後は錆び易い箇所にシュッっと

 

●キャブレタークリーナー

キャブクリーナーは安物が洗浄能力が低くてダメです!

私が使ってみておすすめするのはYAMAHAのヤマルーブです。

洗浄効果は勿論高く、汚れで変色したジェット類など浸け置きしておくだけで綺麗な金色に戻ります。

 

●パーツクリーナー

キャブクリーナーで洗浄したあとはパーツクリーナーでキャブクリーナーを洗い流してください。

キャブクリーナーで洗浄したのみだとべたつきますので。

 

●ピンポンチ

抜けにくいシャーピンを外す時にピンポンチがあると作業がスムーズにいきます。

釣行時の携行アイテムとして小型ハンマーとピンポンチがあれば便利ですよ!

 

●小型ハンマー

小型のハンマーですがヘッドの重さがそこそこあるので打撃力も強くコンパクトでなかなか良いですよ。

 

●ギヤオイルの交換におすすめなドライバー。

軸が四角形なのがポイント!

スパナをかけて緩めたり締めたりできます。

スパナをかけると固かったネジが嘘のように回ります。

 

●ギヤオイル交換アイテム

1Lのペットボトルに取り付けて使用します。

ホースの先端に付属のアダプター(M8×1.25)を取り付けることで、ホンダ・トーハツ・マーキュリー・スズキなど、ほぼ全メーカーのドレンボルトに適合します。

チューブタイプと比べるとドレンを閉める時に落ち着いて作業ができるのでおすすめです!

 

 

今後もおすすめアイテムがあれば追記していきます!

【あなたにおすすめの記事】