ゴムボくらぶです
富山県高岡市のFさんからホンダ2馬力のメンテナンスのご依頼をいただきました。
ありがとうございます。
*当ゴムボくらぶでは依頼者様との信頼関係を第一に考えており、業務の透明性や入庫時の状態・作業内容の報告を目的として一部を一般公開しております(技術の漏洩防止として公開していない内容も多数ございます)

型式:BZBF(BF2D6)
製造年月:平成21年4月
ホンダ2馬力・ステンレス化でリフレッシュ【富山県高岡市・Fさん】

平成21年のD6ですが全体的に錆・腐食が少なく状態良さそうです。
現行DH標準のステンレスパーツやオリジナルのステンレスボルト化、その他諸々の対策を行い長期使っていけるようにリフレッシュさせます。

アンダーケースからオイル漏れがあるとお聞きしておりましたので確認するとブローバイガスがアンダーケースに流れ出たものでした。
4サイクルエンジンの構造上ブローバイガスというものが出ます。
燃焼室から漏れた排圧がクランクケースに溜まり、その排圧を逃がすための構造です。
ブローバイガスは上画像のエンジン右側から出ているホースからキャブレターへと循環させる仕組みになっており、若干の油分も一緒に排出されます。キャブレターは気体を吸い込み、油分は外へ排出するという構造です。
ハンドルと反対側のアンダーケースに垂れてくるオイルです。
ここで、ブローバイガスが多くなる要因を書きますと。。。
●エンジンオイルの量が多い。
●高負荷な運転でエンジンの温度が高い。
●ブローバイホースの隙間からオイルが漏れている。
●ピストンリングの経年劣化
などです。
ホンダ2馬力は空冷式なため他機種と比べるとブローバイガスは多めですが、外に垂れるオイルの量が通常よりも多いと感じたら上記の項目に該当しないかを確認してみてください。

ちゃくちゃくと作業していますが、バルブのリフト量などもチェックします。

いい感じになりました。

燃料系をやっていきましょう。

チャンバードレンは当時の真鍮ドレンで溝がネメ気味でしたので、現行のステンレスドレンに交換します。
燃料コックのレバーがやや上向きに変形してましたので形を戻しておきました。


クラッチまわり状態良好です。

ウォーターシールの状態も良いです。

シャーピン曲がってました。

スプラインを綺麗にしておきましょう。

エンジン固定ボルトは腐食がそこまで酷くなかったので普通に外せました。
現行のステンレスボルトに変更します。

ハンドル軸のブッシュ、意外と大事な部分です。

ビフォー

アフター

ビューティフル♪

発送の際にスタビライザーを外しててアノードボルトが折れてしまったとのことです。
折れボルトを抜いてアノードは使いたいところ。
このアノード、わりと良い値段しますから。

ヨシッ、折れボルト摘出成功。

ロープ交換しときましょう。

排気カバー、取り付け完了。
あった方が見た目良いですね。

一発始動
非常に安定しとりますョ。
ご利用ありがとうございました。
走行中にエンストするホンダ2馬力をメンテナンス致します【福岡県福岡市・Kさん】