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トーハツ2馬力

スターターロープが引けません!【福岡県北九州市・Yさん】

ゴムボくらぶです

 

福岡県北九州市のYさんからトーハツ2馬力の修理依頼をいただきました。

 

おまかせメンテナンス(不動修理)

 

製造年月:?年?月

型式:3BV(MFS2B)

 

スターターロープが引けない

2か月ほどエンジンを掛けてなかったらスターターロープが引けなくなっていたということでご入庫いただきました。

間違った認識にならないように説明しておくとトーハツ2馬力は長い期間エンジンを掛けなかったらスターターロープが固着してしまう。

ということではありません。

これは経年によるOリングやオイルシールの劣化で塩が入り込んでドライブが固着してしまうのが原因です。

Oリングやオイルシールは消耗品なのでこれは使っていれば仕方ないことです。

入り込んだ塩は時間が経てば結晶化します。

短いスパンでエンジンを始動していれば固着し難いのは確かですが、内部に溜まった塩はそのままで根本的な解決にはならなく常に固着リーチ状態です。

 

固着によってドライブに抵抗が掛かると

●アイドリングが安定しない

●ギヤを入れるとエンストする

●本来のスピードが出ない

●燃費が悪い

などの症状が考えられます。

 

修理後は半年間開けようが1年間開けようがロープが引けないといったことにはなりません。

 

ここは、きっちりと修理していきましょう。

 

まずはエンジンを下ろしていきますが固着しているのでそう簡単には下りません。

あの手この手で状況を考察しながらやっていきます。

 

今回は・・・

かなり強烈に固着しているようです!

 

何とかロアケースが下がりましたが

よく見てみると。。。

 

なんと、エンジン側ではなくギヤケースの方から抜けています。

エンジン側はびくともしません。

インペラケースが割れてしまいましたが、こういった場合はとにかく1段階づつクリアしていく必要があり、ギヤケース側から抜けていてもまずはこれでエンジンが下ろせます。

 

抜けたドライブシャフト

 

ようやくエンジンが下りました。

 

そして、第2の難関!

ドライブシャフトが全く抜けない。

コレどうもクランクケースヘッドだけではなくスプラインも固着しているようです。

どうやったら外せるか?

知恵を振り絞って考えます。

 

ドライブシャフトに溶接してスライドハンマーでガンガン抜くという方法もありますが、そういった方法は最終手段になります。

そういったやり方をすると、そこそこ高いドライブシャフトを交換しないといけなくなります。

高価な部品を交換しなければいけない状況ももちろんありますが、お客様が支払う代金を極力抑えたいという気持ちがあり、生かせる部品はなるべく生かしたいということを常々思っています。

 

クランクケースヘッドもなかなか外れませんでしたが、何とか再利用可能な状態で外すことができました。

やはりスプライン自体も固着しています。

びくともしません。

 

試行錯誤してドライブシャフトも抜けました。

3年ほど前にインペラ交換をしたとのことですが、その時にスプラインのグリスアップをして組んでいなかったのだろうと思います。

ドライブシャフトを抜いた際には必ずグリスアップをして組みましょう。

この部分は高温になるため必ず耐熱温度の高いグリスを使用しないといけません。

モリブデン配合・耐熱温度200度の下記の耐水グリスがおすすめです。

耐水能力も非常に高いので船外機全般に使えます。

 

クランクケースヘッドの中は酷い状態ですね。

 

この部分のオイルシールは2重で入っており下側のオイルシールはなかなか外しにくいです。

オイルシール内側にはシリコン系のグリス(上)を塗り外側にはシリコン系液体ガスケット(下)を塗って組みます。

あと当然Oリングも交換です。

非公開ですが実はこれにもうひとつ固着対策をして組んでいます。

これをすることによって

二度と固着しないように。。。

というと大げさかもしれませんが通常以上に長持ちする対策をして組んでいます。

 

フライホイルやイグナイターを塗装しておきました。

 

ロアケースから抜けてしまったドライブシャフトを取り付けるにはギヤから組み直す必要があります。

 

ギヤオイルに白濁がありました。

 

ペラ側・ドライブシャフト側共にオイルシール交換しておきます。

 

古いオイルシールと新しいオイルシールを比べるとゴム質がだいぶ硬化しています。

 

インペラも新しくなりリフレッシュ

インペラボルトは固着防止処理を施工をして組みます。

 

そして次は、お決まりのシフトレバーの固着です。

これがまた抜けません!

 

一定のラインまでは抜けるのですがそこからが抜けない。。。

仕方ないのでレバーの再利用は捨ててカットして内側に抜くことにしました。

レバーの再使用より高価なエクステンションケースを守る方が大事ですからね。

 

少しづつ抜けてきました。

 

ヨシ抜けた!

 

グリスニップルを追加加工で取り付けて組み上げました。

 

その他の作業

●サーモスタットが開きっぱなしでOUTでしたので交換しました。

ケース内部もこの通り

清掃しておきました。

 

●アノードがだいぶ減っていましたのでこれも交換

ガッチガチに固着していました。

長年外していないアノードは固着して外れません。

ネジ山も塩噛みしていたのでタップ作業

 

●キャブレター&燃料フィルター清掃

キャブクリーナーはヤマルーブで

 

●タペット調整

●イグナイタークリアランス調整

●プラグ交換

●エンジンオイル交換

●ギヤオイル交換

 

試運転

【冷間始動】チョークを引いて2回で始動

【温間始動】1回で始動

【吹け上がり】良好

【検水】良好

燃調がちょっと濃過ぎるかなぁという感じでしたのでメクラを開けてベストセッティングに合わせました。

メーカー出荷時のパイロット調整値は結構ムラがある印象で、必ずしもベストセッティングというわけではりません。

メクラで蓋されているのは結構不便ですね~。

 

交換した部品

ご利用ありがとうございました。

 

エンジン不調のトーハツ2馬力をメンテナンスする!【山口県山口市・Tさん】

ゴムボくらぶが使ってる船外機メンテナンスの必須アイテムのご紹介!

 

●おすすめの耐水グリース

一般的な耐水グリースより粘度が高く持ちが良いです。

 

●80g用のグリースガン

エンジン下の首周りなど、グリースニップルからの注油に使用します。

ジャバラの状態で入れて使えるので綺麗に使えて便利です。

上記の80gグリースで使えるのでグリースガンとセットで持っておくと便利です。

 

●液体ガスケット

自己メンテナンスをする人には必須アイテムである液体ガスケット。

乾くのに1日程度掛かりますが硬化後の密着力が強く1215がお勧めです。

オイルシールの外周塗布にも使えます。

 

●シリコングリース

ゴム製品には攻撃性が低いシリコングリースを使うのが基本です。

オイルシールの内側やOリングなどゴム製品に塗布して使います。

 

●言わずと知れたマリンスプレーの定番です!

CRE 6-66

釣行後は錆び易い箇所にシュッっと

 

●キャブレタークリーナー

キャブクリーナーは安物が洗浄能力が低くてダメです!

私が使ってみておすすめするのはYAMAHAのヤマルーブです。

洗浄効果は勿論高く、汚れで変色したジェット類など浸け置きしておくだけで綺麗な金色に戻ります。

 

●パーツクリーナー

キャブクリーナーで洗浄したあとはパーツクリーナーでキャブクリーナーを洗い流してください。

キャブクリーナーで洗浄したのみだとべたつきますので。

 

●ピンポンチ

抜けにくいシャーピンを外す時にピンポンチがあると作業がスムーズにいきます。

釣行時の携行アイテムとして小型ハンマーとピンポンチがあれば便利ですよ!

 

●小型ハンマー

小型のハンマーですがヘッドの重さがそこそこあるので打撃力も強くコンパクトでなかなか良いですよ。

 

●ギヤオイルの交換におすすめなドライバー。

軸が四角形なのがポイント!

スパナをかけて緩めたり締めたりできます。

スパナをかけると固かったネジが嘘のように回ります。

 

●ギヤオイル交換アイテム

1Lのペットボトルに取り付けて使用します。

ホースの先端に付属のアダプター(M8×1.25)を取り付けることで、ホンダ・トーハツ・マーキュリー・スズキなど、ほぼ全メーカーのドレンボルトに適合します。

チューブタイプと比べるとドレンを閉める時に落ち着いて作業ができるのでおすすめです!

 

 

今後もおすすめアイテムがあれば追記していきます!

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