ゴムボくらぶです。
鹿児島県鹿児島市のOさんからホンダ2馬力のメンテナンスのご依頼をいただきました。
ありがとうございます。
*当ゴムボくらぶでは依頼者様との信頼関係を第一に考えており、業務の透明性や入庫時の状態・作業内容の報告を目的として一部を一般公開しております(技術の漏洩防止として公開していない内容も多数ございます)
型式:BAAC(BF2DH)
製造年月: 2022年08月
エンジンが掛かり難いホンダ2馬力のメンテナンス【鹿児島県鹿児島市・Oさん】
新品から28回使用していうホンダ2馬力。
エンジンが掛かり難い症状があるそうです。
この機会にボルトのステンレス化やねじ山のグリスアップ、その他諸々の作業をやっておきましょう。
エンジンを下ろす際にクラッチケースと分離しないといけませんが、合わせ面が軽度な固着状態でした。
こちらクラッチケース。
この段差の部分が合わせ面になりますが白い塩が蓄積しているのが分かりますか?
この塩によって固着します。
28回の使用でこうなるのはかなり早い方ですが、これは走行中にエンジンと海面が近いことが要因です。
エンジンと海面が近いと塩害を受け易くなります。
こういった場合にホンダ2馬力で受ける弊害で言うとクラッチベアリングの固着があります。
現状大丈夫ですがメンテナンスの際にはこういった部分を注意深くチェックしないといけません。
どんなボートを使っているかという情報は重要です。
こういった場合の対策法としては着座位置の変更や重量バランスの見直し、スタビライザーの装着など、走行中なにるべ後ろが下がらないようにすることが大事です。
いい感じ♪
マフラーの状態。
塩分が付いて乾いてを繰り返してますので28回の使用でステンレスでもこのように少しづつ錆びてきます。
綺麗になりました。
ギヤオイル白濁無し。
ウォーターシール良好です。
アノード、真っ白なので磨いておきます。
アノードは長年外さないでおくと固着し易いので定期的なねじ山ケアが大事です。
キャブレタ―の清掃。
チャンバーの中は汚れ少々。
エンジンが掛かり難いと言われていたので念のために始動方法を書いておきます。
ご存じかもしれませんがホンダ2馬力は冷えている時の始動はチョークを引きスロットルの矢印を画像の始動位置に合わせます。
再始動時もスロットルを開けたが最もスムーズに掛かります。
キャブ調整はBESTなセッティングでOKです。
ご利用ありがとうございました。

