こんにちは、D2(@gomubo_club)です
トーハツ4スト2馬力を外部タンク仕様にする手順と更に便利に使う方法を説明します。
外部タンク化には、ヤフオクにてマリンショップさんがオリジナルで販売されている
トーハツ2馬力外部タンクキットを使いました。
金額:33000円+送料
○トーハツ純正USAモデル用負圧ポンプ使用
○トーハツ純正USAモデル用インマニ使用
トーハツ2馬力外部タンク化にはトーハツUSA純正パーツ使用をお勧めします。
【トーハツ2馬力】外部タンク化・船外機側コネクターの取り付け
船外機本体に取り付けるコネクターの取り付け。
アンダーカウル中央に凹みがありますので、コネクターはこの位置に取り付けるのがベストです。
コネクターのサイズに合わせてカウルに穴を開けて内側からナットを締めて固定します。
若干、小さめの穴を開けてから丸ヤスリで調整していくと失敗しにくいです。
【トーハツ2馬力】外部タンク化・負圧ポンプの取り付け
元々付いているサーモスタットキャップを取り外して、付属の外部タンク化用のサーモスタットキャップに付け替えます。
*負圧ポンプが固定出来るようになっています。
スクレーパー等で古いガスケットを丁寧に剥ぎとり、綺麗にしてから付属されている新しいガスケットへと交換します。
新たなサーモスタットキャップを取り付け、付属のボルトを使い負圧ポンプを固定します。
【トーハツ2馬力】外部タンク化・インマニの取り付け
インマニへ接続するホースバンドは付属のものでは弱いので、インマニ側と負圧ポンプ側の両方とも画像のような締め込み式のホースバンドに変更する事をお勧めします。
付属のホースバンドで接続していて海上で負圧漏れを起こしてトラブリました。
インマニを交換するには、燃料タンクやキャブレターを外し画像の○の部分を外します。
イグナイターを外さないといけないので、取り付け時にはシックネスゲージを使いイグナイターのクリアランス調整が必要になります。
イグナイターのクリアランス調整値
0.15mm~0.2mm
黄色丸のアクセルワイヤー先端部分は緩めるだけでもOKです。
アクセルワイヤーが外れればOK。
どういう風についていたか分からなくなる可能性があるのでバラす前に写真を撮っておいた方が良いです。
キャブレターへの接続ホースの間にトーハツ純正燃料フィルターを追加で付けました。
普段、上部タンクは使っていませんが、もしものトラブル時には海上で簡単な燃料ホースの差し替えで上部タンクも使えるようにしています。
【トーハツ2馬力】外部タンク化・燃料タンクをポリからステンレス携行缶に変更する
通常、船外機の外部タンクに使われている燃料タンクはポリプロピレンやポリエチレンという材質出来ております。
ポリタンクと呼ばれる樹脂製の赤い燃料タンクです。
この赤い燃料タンクはメーカー純正品であっても殆どの物が消防法適合品ではないためガソリンスタンドからの直接の給油が出来ません。
簡単に言えば、携行缶としての使用や運搬用には認められていないという事なんです。
あくまで海上で燃料タンクとして使用する物という位置づけ。
中には消防法適合品と説明に書いているポリタンクもありますが、実際はガソリンスタンドに持って行くと金属製の容器じゃないので給油出来ませんと言われる事が大半です。
となると、金属製の携行缶でガソリンスタンドで給油をして、出航地で船外機用ポリタンクに移して、帰りにはまた余ったガソリンを金属製の携行缶に移して帰るという作業が必要になります。
これだと荷物も増えるし、現地での作業も増えるので、携行缶としても使え、また燃料タンクとしても使えるように改良しました。
ステンレス携行缶を外部タンク化する
【概要】ステンレス携行缶のキャップを直吸いキャップ(BMOから発売されている)に変更して外部タンクとして使用する。
10Lのステンレス携行缶を使って外部タンク化しました。
一回の釣りで使用するガソリンは平均3〜4L程ですが、ガソリンは毎回10L満タンで持って行きます。
携行缶を燃料タンクにした場合、燃料ゲージが無いのでまず無くならないであろう10Lを持って行き、ガソリンの残量は終始気にしないといった使い方です。
携行缶から直吸い出来る便利なキャップがBMOから発売されていますのでそれを使います。
BMOの直吸いキャップは仕様が変更されてガレージゼロの10L携行缶とはネジ山が合わなくなりました(商品コード:50A0051)
モノタロウ製の携行缶キャップを購入して穴を開け、BMOの直吸いパーツと組み合わせれば取り付け可能です。
旧型のABSTP-04はガレージゼロとネジ山が合います。
燃料タンクから金属のコネクター部分だけをを外しBMOキャップに取り付けます。
*燃料漏れが起きないようにシールテープを巻いて取り付けます。
こんな感じですね。
本来、キャップから下の部分は耐油ホースだったんですが、ホースだと曲がってガソリンを吸い上げられなくなる可能性があると思い、パイプに変更しました。
追加エアーベントの加工
携行缶にはキャップと反対側にエアーベントが付いていますが、このエアーベントを開けて使うと船が揺れた際にガソリンがエアーベントから漏れてしまいます。
なので、元々付いているエアーベントは使いません。
新たに漏れないエアーベントをキャップ内に新設します。
日本ピスコ スロットルバルブ エルボ JNC4-01 (378-1020)
元々船外機用ではありませんがエアーベントに利用するのに最適です。
揺れても傾いてもガソリン漏れません。
エアー調整ネジを左回りで全開に開けている状態にし、エアー調整固定ネジを締めて固定します。
エアー調整ネジは一度開けた状態で固定すれば使い終わればキャップそのものを交換する為、開けたままの状態で保管していて問題ありません。
キャップに下穴を開けてタップを切りネジ山を作り固定します。
裏側からみるとこんな感じです。
燃料タンクとして使用している時はこの状態です。
キャップを交換すれば携行缶に戻りますので、このままガソリンを買いに行けます。
これは、非常に便利です。
後日、外部タンク式に改造する動画を作成しましたので合わせて参考にしてみてください。
まとめ
外部タンク化をする事で海上給油をする必要が無くなり、また移動中にガス欠という事も無いので目指すポイントまでロス無く走れるようになりました。
釣行中はずっと釣りに集中しておけるのも大きなポイントです。
パワーアップされている方はガソリンが減るのが早いので外部タンク化は特にお勧めです。
外部タンク化をするには、ある程度の知識も必要になりますので作業が不安な場合はショップ等にお願いしましょう。
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