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トーハツ/マーキュリー2馬力(4st)

あちゃ〜、トーハツ2馬力のグリスニップルが折れちゃいました!【福岡県北九州市・Sさん】

こんにちは、ゴムボくらぶ(@gomubo_club)です

 

福岡県北九州市・Sさんより 2馬力の修理&メンテナンス依頼を頂きました。

 

グリスニップル修理とオーバーホール

グリスニップルを緩めようとしたらポッキリ折れてしまったとのこと。

31年製で本来の意味での全体的なオーバーホールは必要ありませんので、シフトレバーのオーバーホールとおまかせメンテナンスと解釈し、一通り点検整備をしていきたいと思います。

 

 

製造年月:31年4月

型式:3BV(MFS2B)

 

では、見ていきましょう!

 

シフトレバーのオーバーホールとグリスニップルの交換

このグリスニップルは非常に折れやすく、少し力を入れるとポッキリといってしまいます。

シフトレバーを動かした感じ、若干塩噛んでる感触があります。

 

分解してみましょう。

 

エンジン下ろしました。

ドライブシャフトが入る部分は結構塩ついてますね。

 

どんどんバラしていきます。

 

まだ症状が軽いのでシフトレバーも難なく外れます。

グリスは満タンではあるものの内側のOリングにグリスっ気がありません。

 

【拡大】

内側のOリングが切れてグリスの中には塩が混じっていますね。

内側から塩が入ってきてるのが分かります。

恐らくシフトレバーが固くなってきたなと感じて、グリスアップをしてみるも改善されずだったのでニップルを外してみようとして折れたといった流れではないでしょうか。

この状況を見ると固くなった時点で、Oリングが切れて既に塩が侵入していたと推測されます。

 

トーハツ2馬力は新品購入時にまずグリスアップをしましょう!

 

Oリングは二つとも交換して極圧グリスを入れます。

粘り気があるグリスなのでやや動きが固めですが、シールド性が高く長期間効果が望めるグリスです。

 

赤丸の部分は以前は丸い形状でしたが、角が立った形状に変更されています。

メーカーも塩噛み対策として細かいところを改善していってるんですね。

 

塩の侵入経路となる内側からもガッツリシールドしときます。

 

グリスニップルも付け替えました。

 

エンジンは載せる前に綺麗に清掃します。

 

 

インペラボルトのグリスアップ

分解ついでにインペラボルトのグリスアップをしておきましょう。

インペラボルトのグリスアップはインペラ交換時、新品時、もしくはまだ新しく塩噛みが軽度の場合しかできません。

ボルトが折れる可能性がありますからね。

 

インペラボルト

塩噛みはしていますがまだ塩が柔らかい状態でしたので問題無く外れました。

これがガチガチに固まるとヤバいです。

 

ネジ穴の塩掃除もしときます

 

ちなみにインペラボルトに使うグリスも先ほどのグリスが最適ですね。

 

インペラはまだ交換しなくても良いので点検だけして組みます。

 

キャブレターの清掃

キャブレターの清掃をしておきます。

 

内部に汚れなどはなく綺麗な状態でした。

 

キャブクリーナーでスロー系統やエアー経路の流通を確認します。

 

燃料フィルターも綺麗でゴミ少々といった感じでした。

パーツクリーナーで洗浄

 

サーモスタットの点検

サーモスタットのケース内です。

 

サーモスタットも綺麗にしました。

動作テストOK!

 

ケース内も清掃して組みます

 

その他の作業

シャーピンOK(グリスアップ)

 

ギヤオイル交換

 

アノード磨き

プラグOK

 

試運転

 

【冷間始動】チョークを引いてSTART位置にて2回始動

【温間始動】RESTART位置にて1回始動

【吹け上がり】良好

【検水】良好

 

交換した部品

ご利用ありがとうございました。

 

半年ほど乗らなかったら不調になってしまったトーハツ2馬力【福岡県直方市・Tさん】

ゴムボくらぶが使ってる船外機メンテナンスの必須アイテムのご紹介!

 

●おすすめの耐水グリース

一般的な耐水グリースより粘度が高く持ちが良いです。

 

●80g用のグリースガン

エンジン下の首周りなど、グリースニップルからの注油に使用します。

ジャバラの状態で入れて使えるので綺麗に使えて便利です。

上記の80gグリースで使えるのでグリースガンとセットで持っておくと便利です。

 

●液体ガスケット

自己メンテナンスをする人には必須アイテムである液体ガスケット。

乾くのに1日程度掛かりますが硬化後の密着力が強く1215がお勧めです。

オイルシールの外周塗布にも使えます。

 

●シリコングリース

ゴム製品には攻撃性が低いシリコングリースを使うのが基本です。

オイルシールの内側やOリングなどゴム製品に塗布して使います。

 

●言わずと知れたマリンスプレーの定番です!

CRE 6-66

釣行後は錆び易い箇所にシュッっと

 

●キャブレタークリーナー

キャブクリーナーは安物が洗浄能力が低くてダメです!

私が使ってみておすすめするのはYAMAHAのヤマルーブです。

洗浄効果は勿論高く、汚れで変色したジェット類など浸け置きしておくだけで綺麗な金色に戻ります。

 

●パーツクリーナー

キャブクリーナーで洗浄したあとはパーツクリーナーでキャブクリーナーを洗い流してください。

キャブクリーナーで洗浄したのみだとべたつきますので。

 

●ピンポンチ

抜けにくいシャーピンを外す時にピンポンチがあると作業がスムーズにいきます。

釣行時の携行アイテムとして小型ハンマーとピンポンチがあれば便利ですよ!

 

●小型ハンマー

小型のハンマーですがヘッドの重さがそこそこあるので打撃力も強くコンパクトでなかなか良いですよ。

 

●ギヤオイルの交換におすすめなドライバー。

軸が四角形なのがポイント!

スパナをかけて緩めたり締めたりできます。

スパナをかけると固かったネジが嘘のように回ります。

 

●ギヤオイル交換アイテム

1Lのペットボトルに取り付けて使用します。

ホースの先端に付属のアダプター(M8×1.25)を取り付けることで、ホンダ・トーハツ・マーキュリー・スズキなど、ほぼ全メーカーのドレンボルトに適合します。

チューブタイプと比べるとドレンを閉める時に落ち着いて作業ができるのでおすすめです!

 

 

今後もおすすめアイテムがあれば追記していきます!

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