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トーハツ/マーキュリー2馬力(4st)

半年ほど乗らなかったら不調になってしまったトーハツ2馬力【福岡県直方市・Tさん】

トーハツ2馬力のキャブレター

こんにちは、ゴムボくらぶ(@gomubo_club)です

 

福岡県直方市・Tさんより トーハツ2馬力の修理依頼を頂きました。

以前に私がメンテナンスをさせて頂いたマーキュリー2馬力のHさんからのご紹介です。

ありがとうございます。

 

エンジン不調修理とその他点検

半年ほどエンジンを掛けていない状態で久々に使用してみたところ、少しアクセルを開けるとエンストする症状が出たとのこと。

不調箇所以外にも悪いところがあれば修理をとのご依頼内容です。

 

インペラの交換歴をお聞きしてみたところ、ボートショップさんにてシフトレバーの固着修理をしたらしくその時にインペラも交換しているかもしれないが、どこまで整備をしているか分からないとのこと。(シフトレバー修理後、まだ1年経たないぐらい)

こういった状況ですので、状態を確認してみて臨機応変にやっていきたいと思います。

 

 

 

 

製造年月:27年7月

型式:3BV(MFS2B)

 

では、見ていきましょう

 

キャブレターの清掃

まずは不調修理からやっていきます。

暫く掛けていなかったら不調になっていた。。。

こういった状況の場合、原因として最も疑わしいのはキャブレターです。

中を開けてみるとチャンバー内部に汚れが溜まっており、ガソリンの腐敗臭がしています。

腐敗臭がしたらアウト。

キャブレターをはじめ燃料系を清掃します。

 

キャブレタ内の細かい経路をキャブクリーナー・パーツクリーナー・エアーガンなどを使って徹底的に清掃します。

 

汚れが頑固そうな場合は暫く浸けおきします。

 

 

メインジェット掃除前

穴が小さくなっています。

 

メインジェット掃除後

穴が大きくなりこれが正規のサイズとなります。

 

燃料フィルターを外してみると大変なことになっていました。

接続される燃料ホースの内部なども一緒に清掃します。

燃料タンク内部は影響が無く綺麗でした。

ちなみにここまでなるとパーツクリーナーでは綺麗にできませんので、キャブクリーナーを使います。

 

不調の原因

今回の不調はキャブレター内部に残ったガソリンが腐敗したことによるものです。

エンストまでエンジンを掛けていてもキャブレター内部のガソリンは綺麗になくなりません。

暫く乗らない時はキャブのチャンバードレンからガソリンをすべて抜くことでこういったトラブルを回避できます。

 

では、その他の箇所も点検していきましょう。

 

インペラの点検

では、インペラを点検していきましょう。

分解するにあたり、まず気になったのがロアケースを固定している2本のボルトが正規のものではなくエンジンを固定しているボルトで止まってました。

エンジンに目をやるとロアケースの固定ボルトがそこについています。

そしてエンジンは通常7本のボルトで固定されているのですが、1本ついていなく6本で止まっています。

ロアケース固定に使われていた2本のエンジンボルトを正規に位置に戻しました。

 

シフトレバーの修理時にエンジンを下ろしロアケースも抜いているはずなので、その時にボルト間違えにくわえ、1本欠で組んでいるようです。

ロアケースの固定ボルトは普通のボルトと違い根元が一回り太くなっており、そのボルトで固定することで遊びがなくなりしっかりとセンターが出るようになっています。

なので他のボルトに変わってしまうと組付け精度が落ちてしまいますのでご注意を。

 

あと、ドライブシャフトスプラインが固着気味のようでなかなか抜けません。

分解時に再グリスアップしていないんでしょうね。

 

さて、何とかロアケースを抜いてインペラを確認してみるとまだ新しく交換しています。

全く問題ないのでインペラはこのまま使うとし、ボルトなどを綺麗にして組みなおします。

 

インペラケースの固定ボルト

何故か3本だけグリスアップされており、1本はワッシャー欠状態。

仕事が残念過ぎる。。。

 

タップを使ってネジ穴の塩を掃除しておきます

 

無くなっていたワッシャーを入れて、極圧有機モリブデングリース ウレアベースで再グリスアップしました。

もちろんスプラインもグリスアップして

 

*ロアケースのボルトは中古ですが正規のものを使用して組みました。

その他の点検作業

●サーモスタット動作OK

●プラグOK

●シャーピンOK

 

試運転

【冷間始動】チョークを引いてアクセルはSTART位置にて2~3回で始動

【温間始動】RESTART位置にて1回始動

【吹け上がり】良好

【検水】良好

 

シフトレバーの修理を行ったショップさんの仕上げの雑さが非常に残念でした。どんな仕上げをされているかというのはお客様はなかなか把握し辛く、お店選びは信頼が全てですね。

 

交換した部品

今回、交換した部品はありません。

 

ご利用ありがとうございました。

 

シフトレバー固着!インペラボルト折れました!【静岡県静岡市・Oさん】

ゴムボくらぶが使ってる船外機メンテナンスの必須アイテムのご紹介!

 

●おすすめの耐水グリース

一般的な耐水グリースより粘度が高く持ちが良いです。

 

●80g用のグリースガン

エンジン下の首周りなど、グリースニップルからの注油に使用します。

ジャバラの状態で入れて使えるので綺麗に使えて便利です。

上記の80gグリースで使えるのでグリースガンとセットで持っておくと便利です。

 

●液体ガスケット

自己メンテナンスをする人には必須アイテムである液体ガスケット。

乾くのに1日程度掛かりますが硬化後の密着力が強く1215がお勧めです。

オイルシールの外周塗布にも使えます。

 

●シリコングリース

ゴム製品には攻撃性が低いシリコングリースを使うのが基本です。

オイルシールの内側やOリングなどゴム製品に塗布して使います。

 

●言わずと知れたマリンスプレーの定番です!

CRE 6-66

釣行後は錆び易い箇所にシュッっと

 

●キャブレタークリーナー

キャブクリーナーは安物が洗浄能力が低くてダメです!

私が使ってみておすすめするのはYAMAHAのヤマルーブです。

洗浄効果は勿論高く、汚れで変色したジェット類など浸け置きしておくだけで綺麗な金色に戻ります。

 

●パーツクリーナー

キャブクリーナーで洗浄したあとはパーツクリーナーでキャブクリーナーを洗い流してください。

キャブクリーナーで洗浄したのみだとべたつきますので。

 

●ピンポンチ

抜けにくいシャーピンを外す時にピンポンチがあると作業がスムーズにいきます。

釣行時の携行アイテムとして小型ハンマーとピンポンチがあれば便利ですよ!

 

●小型ハンマー

小型のハンマーですがヘッドの重さがそこそこあるので打撃力も強くコンパクトでなかなか良いですよ。

 

●ギヤオイルの交換におすすめなドライバー。

軸が四角形なのがポイント!

スパナをかけて緩めたり締めたりできます。

スパナをかけると固かったネジが嘘のように回ります。

 

●ギヤオイル交換アイテム

1Lのペットボトルに取り付けて使用します。

ホースの先端に付属のアダプター(M8×1.25)を取り付けることで、ホンダ・トーハツ・マーキュリー・スズキなど、ほぼ全メーカーのドレンボルトに適合します。

チューブタイプと比べるとドレンを閉める時に落ち着いて作業ができるのでおすすめです!

 

 

今後もおすすめアイテムがあれば追記していきます!

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