ゴムボくらぶです
福岡県糟屋郡のHさんからトーハツ5馬力のメンテナンス依頼を頂きました。
ありがとうございます。
型式:369
製造年月:平成9年5月
あちこち危ういトーハツ5馬力をバッチリ蘇らせます!【福岡県糟屋郡・Hさん】
検水の出があまり良くないと伺っているトーハツ5馬力2ストです。
年製が古いということもあり、あまりにも費用が掛かるようならお電話しますとお伝えしております。
取り敢えずエンジンを掛けてみます。
すると、何やらシャーシャー異音がしています。
ズバリこれはクランクシャフトのベアリングからの異音です。
エンジン分解確定。。。
そしてギヤオイル白濁してます。
ウォータージョイントを接続する位置のボルトが腐食しております。
頭がボロボロ。。。
ここから冷却水が漏れてるようですね。
アノードが大変な状態になっています。
各部の状態を見るとかなり悪ので、お伝えしていたおおよその金額よりもだいぶオーバーしそうです。
Hさんに状態と概算をお伝えするとどうするか悩まれておりましたが、最終的にこの船外機をメンテナンスすることになりました。
現状この船外機に特に不満がないのであればメンテナンスをする方が得策だと思います。
5馬力はヘッドボルトが太いのでわりと不安なく緩めることが出来ます。
内部はこんな感じです。
水路が詰まっているように見えますが表面だけなので中の水路に詰まりはありません。
メンテナンスをして仕上げるか?買い替えか?の一つの基準として水路の詰まりや腐食具合などがあります。
この機は水路は大丈夫なのでメンテナンスをした方が良いという判断になります。
下側のクランクシールはダダ洩れ状態でした。
エンジンを固定している6本のボルトのうち2本が固着しておりました。
船外機メンテナンスをしているとボルト固着は日常茶飯事ですが、スキルの限りを尽くして極力折らずに外します。
今回の分解ではボルト折れ0
クランクベアリングとピストンリングを交換しました。
いい感じです。
ダダ洩れだったオイルシールも交換して安心安心!
検水の出があまり良くないとのことでしたがインペラはどんな状態だろう。
ワォ!
羽根が2枚ありません。
こりゃヤバイ状態でしたね。
ポンプベースの状態もあまり良くなかったので交換しました。
その他Oリングなども交換。
ペラ側のオイルシールも交換
ベアリング抜き~の、その奥にオイルシールがあります。
エンジン下ろしたこのタイミングでシフトレバーの分解整備をしておきます。
ハンドル軸にかなりガタがあり気になってましたが分解してみたらブッシュアウトです。
そして、金物が変形してましたので修正しておきました。
キャブレターの清掃です。
内部に汚れが溜まってました。
ヤマルーブで浸け置き清掃
燃料ポンプのオーバーホールもやっときます。
パイロット調整がデタラメな状態でしたので組み上げ後にきちんと調整しておきます。
スターターロープも交換したので安心安心!
ホースジョイントを繋げるこのボルト
頭が腐食してましたが何とか外して交換しました。
バッチリ!
入庫時はいつ海難事故になってもおかしくない状態でしたが、バッチリ安心して使える状態になりました。
交換した部品
ご利用ありがとうございました。
トーハツ5馬力・フルオーバーホール・10年20年使えます仕様にいたします!【愛知県岩倉市・Sさん】