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ゴムボート修理

【トーハツ2馬力】ボートのスピードを上げるにはどうしたらいい?キャビテーションについて。

こんにちは、D2(@gomubo_club)です

 

ゴムボートでアクセルを全開にするとキャビテーションを起こす事があります。

特にトーハツ2馬力でカスタムをされている場合、キャビテーションを起こすというケースが結構あるのではないでしょうか。

どうすればキャビテーションを起こさずに全開走行出来るのか?

私はいろいろと試して現在はキャビテーションほぼ無しで走行しています。

この記事は主にトーハツ2馬力をカスタムされている方向けの内容です。

 

キャビテーションが起こり易い状況

まず、キャビテーションが起こる状況を考察してみましょう。

通常、船外機のキャビテーションプレートはボートの船底よりも少し下にありペラは水中にあります。

なのに、なぜキャビテーションを起こしてしまうのか?

1人乗りでスピードを上げていくと段々フロントが浮いてリアが下がってボートが斜めの姿勢になります。

パワーがある船外機ならこの状態からリア部に受ける水流でボート後方が押し上げられ、バウがストンと落ちて滑走します。

滑走するとボートの姿勢は水平に近づきキャビテーションは起こりにくいのですが、パワー不足だとバウアップした状態で進みます。

バウアップの状態はトランサムの下部に最も水の抵抗を受ける状況となり、トランサムから後ろの水流が乱れます。

トランサムを過ぎたところから水が盛り上がる感じですね。

この水流の乱れによってペラの上部が水中から露出してキャビテーションを起こします。

そして、水を掴みきれてないから当然パワーをロスします。

ゴムボートはフロントが軽くリアが重い為、重量バランスが悪くキャビテーションが起きやすい構造なのです。

重量バランスを調整してバウアップを改善する

いろいろと工夫して少しでも重量バランスをかえてやる事がキャビテーション対策につながります。

エクステンションハンドルを使って極力前寄りに乗って操船する。

人が1番重いので効果は大きいです。

一人乗りの時は必須アイテムです!

船外機エクステンションハンドル   0,8m~1.1m
阪栄商会

 

また、重い荷物は前の方に置いて、後ろに滑ってこないようにDカンなどを使い固定します。

フロントに重みをかける事でバウが下がり水流の乱れが改善されます。

全長が短いボート程、重量バランスの改善難易度が高くなります。

スタビライザーの装着

次はスタビライザーの装着です。

スタビライザーの抵抗でリアの沈み込みを防ぎます。

スタビライザーを付けると波による前後のバウンドを軽減する効果もあるので、多少海が荒れ出してもスタビライザー無しと比べるとスピードを出して走る事が出来る利点もあります。

前からの水流抵抗を受けるので多少最高速度は落ちますがメリットの方が多いと思います。

私はスタビライザーを自作で作りましたが、綺麗に作成するにはそれなりのスキルや道具や機械も必要な為、購入されるという方はこちらが2馬力用のスタビライザーです。

HOPE BOAT(ホープボート) ミニボート用スタビライザー (2馬力専用)
HOPE BOAT(ホープボート)

アルミ6ピッチペラの装着

ペラはアルミの6ピッチペラを付けた方が回転数が上がります。

純正と社外品がありますが、クォリティーの高さから純正をおすすめします。

トランサムの考察

2馬力専用艇として販売されているゴムボートと6馬力等、もう少し高い出力の船外機まで対応しているゴムボートではトランサムの高さが違います。

2馬力専用艇は低速のスピードで走る事を想定して作られている為、トランサムが高めな作りになっています。

また、逆に高出力船外機に対応しているゴムボート程トランサムの高さは低く作られています。

私のボートのトランサムの高さを計ってみたところ船外機取り付け位置から船底までで42cmでした。

船底からキャビテーションプレートまでは2.5cm。

これがノーマルの状態です。

最もスピードが出るのはキャビテーションプレートを船底の高さに合わせる。

というのをネット記事等で目にしますので、試しにトランサム上部を加工し船外機取り付け位置を2cm上げてキャビテーションプレートをほぼ船底と同じ高さまでにしました。

 

が、、、全くダメでした。

ノーマルの高さ以上にキャビテーションを起こす結果となり失敗。

海は波の上下がある為、定説は当てはまらないようです。

友人が乗っている10馬力対応のゼファーボートのトランサム高を計らせてもらったところ39cm。

この数値を参考に思い切ってトランサムを2cmカットしました。

これはかなり勇気がいりましたが、、

 

2cmカットでトランサム高は40cm

船底からキャビテーションプレートまで4.5cm

これでテスト走行してみると、ようやく多少海が荒れ出してもアクセル全開でキャビテーションを起こす事は、ほぼ無くなりました。

しっかり水を掴んでおりトルクがあります。

トランサムを下げた事による最高速のロスはありませんでした。

アクセル全開に出来ないというのは結構ストレスでしたが、その後は快適に走れています。

 

エンジンのメンテナンスは全て自分でしていますがメンテナンスに興味のある方は是非【トーハツ2馬力】キャブレター各パーツの役目もどうぞ!

まとめ

ボートの走行姿勢が悪いとエンジンに負担が掛かりスピードも出なく、また燃費も悪くなり悪い事だらけです。

低馬力船外機ですのでちょっとの事でスピードが落ちたり、スピードがアップしたり変化します。

トランサムカットは流石に勇気がいりましたが、念入りな下調べのもと行いましたので結果オーライで成功したと思います。

トランサムカットをされる方はまず居ないと思いますがもしされる場合は・・・

自己責任でお願いしますwww

 

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