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トーハツ/マーキュリー2馬力/3.5馬力(4st)

【トーハツ2馬力】キャブレター各パーツの役目

トーハツ2馬力キャブ

こんにちは、D2(@gomubo_club)です

 

トーハツ2馬力のキャブレターの各パーツの役目をを説明します。

モデルはトーハツ2馬力(MFS2A)のA型キャブレターです。

トーハツ2馬力(MFS2A)A型以外の機種でもキャブレターの作りは似通っているので応用できる部分もあるかと思います。

【トーハツ2馬力】キャブレターはどんなパーツで構成されている?

【トーハツ2馬力】パイロットスクリューの役目

赤丸の部分はパイロットスクリューと呼ばれるパーツです。

パイロットスクリューはアイドリング時のガソリンの流量を細かく調整するネジで、閉めるとガソリンが薄くなり緩めるとガソリンが濃くなります。

全閉状態から少しづつ緩めていき、一番アイドリング回転数が上がる位置を見つけ出します。

一番アイドリング回転数が上がる位置を見つけ出したら、その位置から少しづつ閉めたり緩めたりしながら、吹け上がりや戻りのレスポンスが良いところにセッティングします。

ベストな調整値は概ね2回転前後である場合が多いです。

【トーハツ2馬力】パイロットジェットの役目

黄色丸の部分はパイロットジェットと呼ばれるパーツです。

パイロットジェットはガソリンの流量をおおまかに決めているパーツという言い方が分かり易いかもしれません。

パイロットジェットで大まかにガソリンの流量を決め、パイロットスクリューで細かく調整しセッティングを出すという感じです。

パイロットジェットは38番・42番・45番といった感じで番号がついており番号が大きくなるにつれてガソリンが通る穴のサイズが大きくなります。

どういった時にパイロットジェットの交換が必要になるのか例を上げてみます。

スロー調整は2回転前後緩めた位置でセッティングを出すのがベストです。

概ね1.5回転~2.5回転の範囲。

しかし、何故かこのキャブは3回転半緩めた位置が1番セッティングが出てるみたい。

といった場合に、そのまま使うのではなくパイロットジェットの番手を上げてガソリンの流量を増やし、緩める範囲を2回転前後に合わせるといった感じです。

緩め過ぎて何とかセッティングが出てる状態では不安定という事です。

逆に一番閉めた位置から半回転緩めた位置が1番調子が良いという場合には、パイロットジェットの番手を下げて2回転前後緩めた位置でセッティングが出るように合わせます。

ノーマルのエンジンではパイロットジェットを交換する必要はほぼありませんが、エンジンを改造したりキャブレターを交換している場合には交換が必要になるケースがあります。

【トーハツ2馬力】メインジェット&メインノズルの役目

メインジェットは主に中速〜高速域においてのガソリンの量を決めるパーツです。

68.70.75.といった感じで一つ一つに番号が刻印されており番号が大きくなる程、ガソリンを吸い上げる穴が大きくなります。

ガソリンが薄い時は番号を上げ、濃い時には番号を下げます。

キャブレターセッティングにおいて重要なパーツです。

【トーハツ2馬力】メインノズルの役目

メインノズルはメインジェットの奥についています。

メインジェットから吸い上げたガソリンはメインノズルの中央の穴を通過して行くのですが、その時にサイドに開いている複数の穴からエアーも一緒に取り込んで吸い上げます。

吸い上げたガソリンを効率良く気化させる為に予めこの段階でエアーと混ぜ合わせています。

メインノズルはキャブレター交換等のカスタムにおいて非常に奥が深いパーツです。

中央を通る穴の大きさやサイドに開いている穴の位置や数でキャブレターの性能が大きく変化します。


【トーハツ2馬力】ニードルバルブの役目

水色矢印の位置はニードルバルブというパーツで黄色矢印がフロートというパーツです。

ニードルバルブはキャブレターにガソリンが流れる時の弁となるパーツです。

フロートとニードルバルブは連動している

画像左側はフロートというパーツで、ニードルバルブと連動して機能しています。

キャブレター内のガソリン量が減るとフロートが下がりニードルバルブも連動して下がります。

ニードルバルブが下がるとキャブレター内にガソリンが供給されます。

キャブレター内がガソリンで満たされていくと同時にフロートが浮きニードルバルブも連動して上がります。

キャブレター内がガソリンで満たされると、ニードルバルブがガソリン経路に蓋をしてガソリン供給がストップされる構造です。

【トーハツ2馬力】チョークの役目

黄色丸の部分がチョークです。

チョークは冷間時にエンジンを掛かりやすくする為に、一時的に混合気の比率を変更するパーツです。

エンジン始動時にチョークを引っ張る事で空気の供給を大幅に遮断しガソリンの比率を濃くします。

ガソリンと空気の割合には空燃費と言われる理想の比率があります。

理論上では1gのガソリンに対して14.7gの空気とされています。

冬場の朝一なんかはエンジンが掛かり難いですよね?

これは何故かと言うと夏は空気の密度が薄く冬は空気の密度が濃いからなんです。

気温の低いシーズンは空気の密度が濃くなる為、空燃費が薄くなります。

チョークを引いて吸い込む空気の量を減らして、エンジン始動時にガソリンの濃度を濃くしてやるという仕組みなんです。

【トーハツ2馬力】まとめ

キャブレター、各パーツの役目を説明してみました。

キャブレターは様々なパーツで構成されておりますが船外機のキャブレターはとてもシンプルな構造です。

パーツ其々の役目を知っておく事で故障した時に症状から原因を見つけ易いかなと思います。

 

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