ゴムボくらぶです
岡山県岡山市のOさんからトーハツ2馬力のメンテナンス依頼を頂きました。
ありがとうございます。
Oさんとは、、、いつもTwitterで絡んで頂いているしんsanです。
しんsanは2馬力ボート関係のブログを運営されており、参考になる記事を沢山アップされておりますので是非訪問してみてください。
しんsanのブログ↓↓↓
ご依頼内容ですが、エンジンの掛かりが悪かったりアイドリングでエンストしたりと調子が悪く困っておられたようです。
不調修理以外にも全体的にチェックをしメンテナンスを行います。
型式:3BV(MFS2C)
製造年月 令和2年2月
トーハツ2馬力が不調で困ってます!【岡山県岡山市・Oさん】
まず着手する前にオイル・ガソリンを入れて症状の確認をしてみると、始動性は良かったものの、アイドリングが不安定でアクセルを開けると吹け上がりません。
非常に調子が悪く症状確認しました。
まずはキャブ清掃をしてみます。
完璧に清掃した後に再度確認してみると、全く症状変わらずです。
なるほどなるほど。。。
燃調がまともじゃないです。
珍しいケースですが純正キャブでもこんなことがあるんですね。
不調の症状から考察しキャブ内部の構成パーツを変更してセッティングを煮詰めていきます。
直らなかったらキャブ交換してくださいと言われてましたが、セッティングの問題なので絶対セッティングを出してやろうと整備士魂に火が付きますw
あれやこれやと構成パーツを変更してテストを繰り返し、だいぶ調子良くなってきました。
ヨシヨシ。。。
構成パーツ変更・パイロット調整・アイドリング調整を行いバッチリ調子良くなりました。
勝ったゼ!w
エンジンの調子は解決したので次いきます。
令和2年製ですが恐るべし塩害。
フライホイールが錆びてます。
防錆塗装しておきましょう。
サーモスタットの点検
動作確認OKデス
サーモスタットの動作チェックにおすすめな温度計。
うっかり沸騰させてしまうとサーモスタットが逝ってしまうのでテスト時は温度管理が必要です。
このように塩が溜まるとサーモスタット固着の原因になりますので塩掃除をしておきます。
ケースの内部も清掃します。
今回、インペラ交換もします。
私がYou Tubeにアップしているトーハツ2馬力のレビュー動画を参考にして、海で使う前にインペラボルトをグリスアップされたとのことです(2020年5月)
2年7か月経つとグリスっ気がだいぶ抜けて4本とも固くなってはいましたが、固着まではしていなく新品購入時のグリスアップが非常に重要なことが分かります。
付いていたインペラ
新品のインペラ
組付けはグリスアップのみならず塩嚙み防止処理をして組みますので、次回は何年先の分解でも固着レスになり安心デス。
ギヤオイル白濁無し
ペラには大量ラインが巻き付いてました。
バッチリ!
新品購入後、数回使用したらこのゴムカバーの周りに塗装浮きが出始めたと言っておられました。
原因はこういった隙間に入った塩分は綺麗に抜け難いためです。
ロアケースの接合面なんかも塩分が抜けにくいため後日に塩が吹いたりします。
長時間海水に浸かり細部にまで入った塩分は10分程度塩抜きしても綺麗に抜けないのです。
対策として現地で塩抜き後、自宅に持ち帰った後にゴムカバーを外し翌日までバケツに足を浸けておくことです。
これをしていると塩分が抜けて塗装を守りいつまでも愛機を綺麗に保つことが出来るのでおすすめです!
エンジン下部やブラケット周りは最も飛沫が掛かる為、塩分が残り易いところです。
洗車ブラシや雑巾などを使ってしっかりと洗い流しておいた方が良い箇所です。
それでは、ご利用ありがとうございました。
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