ゴムボくらぶです
岡山県小田郡のOさんからホンダ2馬力のメンテナンス依頼を頂きました。
ありがとうございます。
2020年に購入したホンダ2馬力ですが、シーズンIN前に点検していたところペラが固着して回らなくなっていることに気付きご入庫頂きました。
昨年12月にギヤオイルを交換したところ白濁していたとのことです。
この二つの症状の因果関係は!?
あと、釣行中にエンストすることがあるとのことです。
オーバーホールして全てをバッチリに整えましょう。
型式:BAAC(BF2DH)
製造年月 2020年01月
購入から3年でホンダ2馬力のペラが固着しました!原因は?【岡山県小田郡・Oさん】
症状を確認してみます。
事前情報通りペラを手で回そうとするも全く動きません。
ギヤオイルは白濁しています。
分解
使用期間を考えると結構塩害を受けている印象です。
こういった金物もサビサビなので交換します。
ホンダ2馬力はこんな感じで油汚れが多い個体が多いですが、納品時は綺麗にしてお返し致します。
オイル点検窓は内部が汚れて見え辛いです。
なるほどなるほど。。。
クラッチベアリング固着してました。
画像はベアリングを外した状態で中はドベドベです。
これがペラが固着していた原因です。
今回、水没した訳ではありませんが使用環境によってはこうなるケースもあります。
アウタークラッチ&オイルシール交換
内部は清掃済み
オイルシール交換完了
マフラー清掃完了
燃料系の清掃
燃調などは清掃後にリセッティングします。
グリスが流れ出て汚れやすい首部分
分解清掃後に直接グリスアップをします。
塗装が浮いてた部分を全部剥がしたらこんな感じになりました。
再塗装します。
交換しときましょ♪
各箇所手を入れて2020年製らしい状態になりました。
せっかくまだ年製が新しいのにオイル窓が見え辛い状態だと何だか残念ですよね。
ってことでリフレッシュしときました♪
OKデス!
船外機の状態を見て「ペラが固着してしまった原因が予想できるならばアドバイスをいただければ助かります」という内容をメールで頂いてました。
ケースバイケースではありますが、船外機の状態を見ればどのような使用状況か?ということはある程度予測がつきます。
今回、オーバーホールして私が感じたことはエンジン部分と海面が近いのではないか?
ということです。
乾弦が低いボートだとエンジンと海面が近くなってしまうケースと、走行中に過度なスターンヘビーになっている状態がエンジンと海面が近い状態になります。
エンジンと海面が近いと塩害を受けやすく劣化のスピードが進行します。
私が感じたことをOさんに伝えると、ドンピシャ当たってました。
エンジンと海面が近くなっている場合は重量バランスを変えたりして対策をする必要があります。
故障の原因をアドバイスさせていただき大変感謝を頂きましたが、私もお役に立てて嬉しく思います。
適切な対策を施し愛機を長持ちさせて下さい。
ご利用ありがとうございました。
ホンダ2馬力が水没してしまった~!緊急分解始めます!【愛媛県新居浜市・Kさん】