ゴムボくらぶです
熊本県宇城市のOさんからマーキュリー5馬力のメンテナンスのご依頼をいただきました。
ありがとうございます。
*当ゴムボくらぶでは依頼者様との信頼関係を第一に考えており、業務の透明性や入庫時の状態・作業内容の報告を目的として一部を一般公開しております(技術の漏洩防止として公開していない内容も多数ございます)

型式:394
製造年月: 平成8年3月
マーキュリー5馬力・あちこち手を入れてバッチリ良くなりました【熊本県宇城市・Oさん】

整備済みで何年間か保管されていたものを入手されたとのことです。
サクッとライトなメンテナンスでイケるかな!?

燃料キャップを開けてみると、ん!?
パッキン破れてるしクリップも錆び錆びです。
こういう部分の錆はダイレクトに燃料タンクに入りますので不調の要因となります。
外部給油で使ことが多いかもしれませんが、いつでも上部タンクも使えるように燃料キャップ交換しておきます。

燃料キャップの下にあるスポンジが経年劣化でボロボロになっており、カウル内部がスポンジのカスだらけになっています。
キャブレターからスポンジカスを吸い込む可能性がありますので交換しましょう。
と言いたいところですが、このスポンジ想像するよりも高額でなんと約6,000円もします!

スポンジに6,000円は掛けられないでしょってことで、ホムセンで使えそうなスポンジを買ってきて作成することにしました。

サクっと完成

燃料ホースは全部カッチカチになってますので交換です。

燃料コックもメンテナンスしておきます。

キャブレターはどうでしょう?

スロージェット、ナメ気味です。

メインジェット
こちらの方が酷い。
このような状態で使っているとそのうち外せなくなり、今後のメンテナンスが出来なくなります。

その他にもいろいろと劣化していますのでリニューアルさせます。

これで今後も安心デス♪

こちら、プライマリーホースの状態。
コーティングがしてあると経年劣化でこうなるんですよね。
こうならないホースに交換しましょう。

一旦組み上げてエンジン始動してみたところ、ガラガラと強烈な異音がしました。
クランクベアリングアウトです。

オイルシールも交換しておきましょう。
過去にエンジンを下ろしている形跡がありましたが、このオイルシール内側外側を逆に組んでいます。

異音の原因はコレ
2サイクルエンジンは長期間動かしてないとベアリングが錆でダメになり易いです。

交換完了。

インペラ交換

安心安心♪

ギヤオイル白濁無し。

エンジンを下ろしたタイミングでシフトレバーのグリスアップもしておきます。

ロープは新しくすることで引き抵抗が軽減して快適に使えるというメリットもあります。

スポンジ、バッチリ良くなりました。

そうそう、チルトロックレバーのゴムが無かったので取り付けておきました。

異音も無くなり心地良い2ストサウンドになりました。
今から良いシーズン、安心してお楽しみ下さい^^
ご利用ありがとうございました。