ゴムボくらぶです
山口県山陽小野田市のNさんからシープロ9.8馬力のメンテナンスのご依頼をいただきました。
ありがとうございます。
*当ゴムボくらぶでは依頼者様との信頼関係を第一に考えており、業務の透明性や入庫時の状態・作業内容の報告を目的として一部を一般公開しております(技術の漏洩防止として公開していない内容も多数ございます)

型式:3K9
製造年月: 平成28年4月
シープロ9.8馬力・高年式でも固着しています【山口県山陽小野田市・Nさん】

平成28年製と高年式の個体です。

ヘッドまわり、見た目は綺麗ですがこの年製はまだ改良前のヘッドガスケットが入ってますので恐らく固着があるでしょう。

エンジン下部の水路、塩無しでかなり綺麗な状態です。
淡水使用の個体を購入後1年ぐらい海で使っているとのことです。
ソルトアェイで塩抜きをされいるそうなのでその効果もあるでしょう。

水路は綺麗でもこういったボルトは固着します。

さて、ヘッドボルトは4本だけギリ外せました。
7本固着な状態。
このボルトの限界の強度が分かってないと無理に回すとポッキン逝きます。

固着ボルト取り外し完了。
状態によっては折れることもありますが折れてもまずはそのボルトを抜くことを考えておりドリルで削ってタップを切り直すという方法は最終手段として考えています。ねじ山を作り直すよりも折れたボルトを抜いた方が品質が下がらないので。

シリンダー周りの水路は多少の塩はありますが綺麗な状態です。
ヘッドカバーとの合わせ面周辺は爆発の熱がありますので、どうしても塩が溜まり易いです。
清掃して組みましょう。

サーモスタットの状態
開閉はしていましたが交換です。

ピストン・クランクまわり良好です。

ネジ山清掃中~

現行のサーモスタット&現行のメタルガスケットに交換

組み上げ前の準備OKです。

お次はキャブの清掃をしましょう。

燃料が腐敗してスロージェットが詰まってます。
危なかったですね。

こちら、キャブのドレンボルト。
多い事例ですが穴が汚れで詰まっています。
この穴が詰まるとドレンを緩めても燃料が出なくなります。

インペラ交換。
良い交換時期でした。

インペラボルトです。
シープロは固着し難い方ですが半固着状態になってました。

インペラボルトが入るポンプベースの穴。
この部分に溜まる塩も固着の一助となりますので清掃しておきます。

綺麗になりました。

ギヤオイル白濁無し

いつもながら、いい感じに仕上がりました。

PS・アイドリング調整をしてバッチリOKです♪
ご利用ありがとうございました。