ゴムボくらぶです
神奈川県三浦市のSさんからホンダ2馬力のメンテナンス依頼をいただきました。
ありがとうございます。
少し前にメンテナンスさせていただいた神奈川県横須賀市のHさんからのご紹介です。
ご紹介していただき、ありがとうございます。
*当ゴムボくらぶでは依頼者様との信頼関係を第一に考えており、業務の透明性や入庫時の状態・作業内容の報告を目的として一部を一般公開しております(技術の漏洩防止として公開していない内容も多数ございます)
型式:BZBF(BF2DK2)
製造年月: 2014年12月
5~6年使ってなかったホンダ2馬力はなかなか手強かったデス!【神奈川県三浦市・Sさん】
まずはこれ!
機械物は動かさないと固着してしまうもので、クランプが左右とも全開状態で完全固着しておりビクともしません。
まずはこれを解除することから始めます。
うぉりゃー!って力業では解除できませんがw
無事解除完了デです。
ビフォー&アフターが楽しみな状態ですね。
このボルト、折れなければ良いが。。。
エンジン固定ボルトは4本ともこんな感じで頭はほぼありません。
腐食ボルトはクリアしてエンジン下りましたが。。。
折れたよね~orz
BF2Dのマフラーボルトは固着しているものが大半です。
腐食ボルトが多いですが、一つずつやっていきます。
クラッチシューをチェックしてみるとアウトでした。
焼けて硬化しています。
このまま使ってると近いうちにバラバラになるでしょう。
相手側のカップもこの通り焼けて変色しています。
何故こんな状態になっているのかというと、クラッチが繋がるか繋がらないかの微妙な速度での長時間の走行などを繰り返すと熱を持ってしまいこう焼けます。
遠心クラッチという構造上、低速での流し釣りには向きません。
エンジンオイルが漏れてるのでシール交換しておきます。
良い仕上がりになるだろうな~
オイルの点検窓ですが、錆が出てて見え辛いです。
この窓が汚れた状態だと垢抜けしませんよね。
しっかりとオイル管理をしていくためにも見え易いようにしておきます。
ドレンは現行の六角タイプへの変更希望がありましたのでチェンジ。
バッチリです!
燃料系が大変な状態になってます。
燃料入れたままで5~6年経過してますからまぁこんなもんでしょう。
ジェットやノズルも徹底的な清掃が必要です。
上蓋のボルトも固着してましたが何とか解除できました。
ガスケット類もフル交換でオーバーホールです。
キャブレターってフル分解できるかどうかが重要なので、各部が固着しないように整備しておくことが大切です。
チルトアップする時のストッパですが、こちらも固着しておりました。
解除できましたのでスルスルと動きます。
反対側のプラノブも固着しておりこちらは残念ながら解除できませんでした。
入庫時は舵切りがかなり重かったですが、軽く動くようにはしましたので使用に於いて特に不具合は無いと思います。
駆動系のメンテナンス
アノードの状態が悪く塗装がばりばりに剥がれてます。
上側もこんな感じ
アノードは付いていれば良いという物ではなくしっかりとメンテナンスをして効果を発揮できる状態にしておかないといけません。
しっかりメンテナンスします。
似てる色で塗装しておきました。
サービスなので段差取りまではしてませんが、密着が良いよう下地処理はしております。
シャーピンがZ状に曲がってます。
ギヤケースもOHしておきましょう。
オイルシール交換
アクセルワイヤーは一部が切れており、中の金属部分が膨らんでいましたので交換しておきました。
このままだと近い将来切れてましたね。
危ない危ない。。。
新品をそのまま使うより安心な船外機になりました。
いいじゃないですか~
キャブ調整もバッチリ合わせて完璧デス♪
綺麗になったでしょ
ご利用ありがとうございました。