ゴムボくらぶです。
山形県山形市のWさんからホンダ2馬力のメンテナンス依頼をいただきました。
ゴムボくらぶついに東北エリアまで進出!
ありがとうございます。
*当ゴムボくらぶでは依頼者様との信頼関係を第一に考えており、業務の透明性や入庫時の状態・作業内容の報告を目的として一部を一般公開しております(技術の漏洩防止として公開していない内容も多数ございます)
型式:BZBF(BF2DK2)
製造年月:2014年2月
ホンダ2馬力・腐食や固着など全てクリアに致します!【山形県山形市・Wさん】
遠い山形県からやってきたホンダ2馬力
ゴムボくらぶに出していただいたからには今後のメンテナンス性の向上も考えて作業を致します。
塩害が多そうな雰囲気ですね。
数年前にヘッドカバーからのオイル漏れが発生した為、地元のマリンショップに修理を依頼したそうです。
ボルト腐食でエンジンが下ろせない為、アンダーケースをカットしてヘッドカバーを交換したとのこと。
このようにアンダーケースをカットしてヘッドカバーを交換している個体を過去に何度か見た事がありますが、てっきりこういったやり方は個人メンテでやっているものだと思ってました。プロがこのようなやり方をしていることに驚きですが、他店はこんなもんかもしれません。
船外機って故障してもいつでも全バラできるよう腐食ボルトや固着ボルトをクリアにしておくことが大事だと考えます。
当ゴムボくらぶではそういった問題をクリアにします。
DK2のヘッドカバーのボルトは元々ステンなのですが何故か鉄ボルトに変わっており錆び錆びになってます。
エンジン固定ボルト
4本中2本が頭腐食しています。
これでエンジンを下ろすのをのを諦めたわけね。
エンジン下りました。
何故か鉄ボルトに変えてるのでこちらも頭が腐食しています。
カットされたアンダーケース
遮熱版のボルトもこんなです。
ヘッドカバーのボルト。
もっと古い型のD4やD6に使われている鉄ボルトが付いてました。
1本は頭腐食プラスねじ山のかじりもあり簡単には外れません。
かじりボルトが外れました。
取り付け時にグリスアップぐらいしといて欲しかったですが。
タペット調整をします。
クリアランスだいぶ広かったです。
恐らくヘッドカバーを交換した時にやって無いでしょうね。
プレートのボルトも固着してます。
Wさんが以前に外そうとして緩まずに諦めたのだと思いますが、無理して十字部分をナメてないのでこれはまだやりようがあります。
十字部分がナメて丸くなってたら大変ですから。
ようやく外れました。
ショックドライバー程度じゃ緩みませんョ。
固着は沢山ありますが一つ一つクリアしていきます。
各部ボルトのステンレス化を行います。
キャブはWさんが新品に交換しておりますが、一通り清掃します。
燃料フィルターも綺麗に綺麗に♪
定番のこのボルトも固着してました。
マフラーの溶接が外れてしまっておりカバーが取れてました。
塩の付着はほぼ無く綺麗な状態です。
使用後は排気カバーの所まで足を真水に浸けてるとのことです。
真水に浸けるのはマフラーの塩害対策に有効で、ホンダ2馬力オーナーさん全員にしてもらいたいことです。
マフラー自体はしっかりしているのでカバーは溶接します。
復活
ドライブシャフト
こちらも綺麗になりました。
ギヤオイルに若干流入が確認されましたので、ロアケースのオーバーホールをしておきます。
交換完了。
これでもう流入はありません。
こちらも交換。
OK!
オイル窓に錆が出てます。
これが綺麗になると気分が上がりますネッ!
こんなとこも綺麗にして組み上げます。
いいじゃないの~
固着が多かったですが、全てクリアになりました。
絶好調でゴザイマス♪
ご利用ありがとうございました。
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