ゴムボくらぶです。
広島県広島市のOさんからスズキ2馬力のメンテナンスのご依頼をいただきました。
ありがとうございます。
*当ゴムボくらぶでは依頼者様との信頼関係を第一に考えており、業務の透明性や入庫時の状態・作業内容の報告を目的として一部を一般公開しております(技術の漏洩防止として公開していない内容も多数ございます)

型式:00202F(DF2)
製造年月: 平成24年02月
スズキ2馬力・ガッツリ塩詰まりしてました【広島県広島市・Oさん】

広島からお持ち込みいただきました。
遠い所ありがとうございます。

まず目に入ったのがここ。
イグナイターのクリアランスが広いです。
スズキ2馬力はキャブを外す時にアクセルワイヤーのステーを外すことがあるのだと思いますが、その時にクリアランンスが狂ってしまうんでしょう。
イグナイターのクリアランスは大事な箇所。
キャブを外す時にはワイヤーを止めているプラスネジだけを緩めれば良いのでイグナイターと共締めになっているこのボルトは触らない方が良いです。

キャブの清掃から始めていきましょう。

燃料フィルターに汚れが溜まってますね。
この汚れ、何かというとスポンジです。

経年劣化でスポンジがボロボロと崩れてきます。
スポンジのみのパーツ供給が無く燃料キャップASSYで交換となりますが仕方ない。

サーモスタットケース内部の水路チェック。
あ~、大変な状態になってます。

水路完全に詰まってます。

アノードが凄い状態です。
ケース内部には他にも水路があるのですがそちらも詰まってます。
一つづつ清掃して開通させましょう。

サーモスタット動作OK。
DF2はサーモスタットがあまり塩まみれにならないのは良いのですが、いかんせん塩が詰まり易い。
どんなに塩抜きをしていても必ず塩が蓄積されていきます。
アノードボルトが固着する前に1~2年に1度は清掃するのが理想です。


アノードの取り付けボルトが強烈に固着しており取り外すのに苦労しました。
ショックドライバーでガンガンいくとポッキン逝くパターンで臨機応変な引き出しが必要です。
塩を綺麗に清掃して水路も開通しました。

燃焼室のカーボンが多いので清掃しておきましょう。

インペラ交換。
ゴムが硬くなってました。

オーリングなども交換です。

ギヤオイル交換。

社外の太いロープが付いててリコイルの巻き数が足らない状態になっていました。
以前にご自身でロープを交換されたことがあるとのこと。
リコイルの巻き数が少ないと遊びが多くなりロープを引っ張った時におかしな感触になります。
正常な状態に戻しておきました。

あると便利なキャブレタードレンホースの取り付け。

アイドリングは1900回転前後で合わせてます。

ヘッドの温度もOK。
ご利用ありがとうございました。