ゴムボくらぶです。

 

大阪府松原市のSさんからシープロ9.8馬力のメンテナンスのご依頼をいただきました。

ありがとうございます。

 

*当ゴムボくらぶでは依頼者様との信頼関係を第一に考えており、業務の透明性や入庫時の状態・作業内容の報告を目的として一部を一般公開しております(技術の漏洩防止として公開していない内容も多数ございます)

 

おまかせ・オーバーホール・ステンレス化

 

型式:3K9

製造年月:平成18年2月

 

シープロ9.8馬力・フルオーバーホールしました【大阪府松原市・Sさん】

お仕事ついでに大阪から持ち込み頂きました。

気になるところはスラストホルダーの固着、サーモスタットが開きっぱなし、圧縮低下、エンジン音が高いような?

とのことです。

圧縮が低いというのが気になりますので、預かったままの状態でまずは圧縮を計ってみましょう。

ご自身で計測したところ3~4kg/cm2だったとのこと。

 

1番シリンダーの圧縮

10kg/cm2

 

2番シリンダーの圧縮

10.5kg/cm2

 

両シリンダーとも圧縮良好です。

お話を聞くと安いコンプレッションゲージを使って計測したとのことでした。

Amazonなどで販売されている中華製の安いコンプレッションゲージは試しに使ってみたことがありますが、圧が漏れてまともにに計測ができません。

ちなみに3~4kg/cm2の圧縮だとエンジンは掛かりません。

両シリンダー共に圧縮は良好でした。

 

エンジン下部の水路腐食が一番気になるところ。

大丈夫でした。

ここがダメだとシリンダーブロック交換になりますので費用が多きく変わってきます。

クランクケースヘッドのボルト固着してます。

高年製でない限り大半の機体は固着してますね。

 

ヘッドボルト、折れないギリの力で外して8本外れました。

3本固着してます。

ヘッドボルトの固着を外すのは簡単ではありません。

 

無事固着クリアしました。

シリンダーまわりの水路も酷い腐食は無く清掃すればOKです。

 

サーモスタット開きっぱなしで固着してます。

エンジンを掛けて最初からジャーっとパイロットウォータ―が出る場合は開きっぱなしで固着してます。

 

ねじ山は全部タップを立て直し。

塩清掃とかねじ山のタップ立て直しとか合わせ面の研磨等、こういった作業が時間掛かります。

 

ピストンの状態OKです。

 

リングも良好。

 

クランクのオイルシール交換。

 

下側もね。

 

リードバルブの点検。

OKです。

 

カピカピになったグリスを清掃して再グリスアップします。

 

ヘッドボルトと排気カバーのボルトはステンレスボルトにに変更。

排気カバーのボルトも錆びて固着し易いです。

 

エンジン下部も綺麗になりました。

 

アンダーケースもだいぶ汚れてましたが綺麗になりました。

 

スラストホルダーの固着。

このタイプは高確率で固着します。

 

左側:付いていたスラストホルダー(アルミ製)

右側:現行のスラストホルダー(真鍮製)

材質や形状が変わって固着対策されてます。

現行のタイプに交換します。

 

ギヤオイルのドレンボルトを緩めようとしたらナメてます。

これをまた付けると緩まずに苦労すると思います。

ドレンボルト交換します。

十字形状のドレンに替わりますので今後はプラスを使って下さい。

 

ギヤオイル白濁あり。

ロアケースもオーバ―ホールしましょう。

 

プロペラシャフト側のオイルシール。

リップがだいぶ摩耗してます。

 

ドライブシャフト側のオイルシール。

塩が凄い。

 

オイルシール交換完了。

 

付いていたインペラ。

だいぶ変形してました。

 

カムロットブッシングはオーリング、ダブルタイプへとアップデートしました。

 

エンジン側コネクターが経年劣化で突起が短くなっています。こういった状態になると高回転時に燃料不足になる可能性があります。

スロットルワイヤーも外皮が一部摩耗してます。

 

交換完了です。

 

ロープも交換しときましょう。

 

キャブ調整が全く合ってませんでした。

これだとかぶり気味で使ってたでしょうね。

燃調をバッチリ合わせましたので絶好調になりました。

 

ご利用ありがとうございました。