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ホンダ2馬力

ホンダ2馬力・各部を点検して異音の原因を探りましょう!【福岡県宗像市・Nさん】

こんにちは、D2です

 

福岡県宗像市・Nさんよりホンダ2馬力の点検及び修理のご依頼を頂きました。

 

ホンダ2馬力・点検修理依頼内容

●異音がしたため、点検及び異常がないかを一通り見てほしいとのこと。

●スターターロープ・チャンバードレン・アノードを交換

 

【異音が発生した状況】

陸上にてエンジン調整のために2時間程エンジンを始動。その際、ロアケース部分は水には浸けていない。

その時、アクセルを吹かして戻す際にギャギャギャと異音が発生。

その後、日をあけてエンジン始動するも異音は発生していない。

このような状況です。

現在は異音は発生していませんが、各部を分解して不具合が無いかを点検してみたいと思います。

 

型式:BAAC(BF2DH)

製造年月:2018年06月

 




ホンダ2馬力・点検

フライホイルの傷

まずエンジンを見てみることにします。

目についたのがフライホイルについた擦ったような跡。

 

イグナイターのクリアランスが狭過ぎて擦ったのかな?と思いましたが、高さを確認するとイグナイターとは合わないので違う。

遮熱板が曲がっています。

高さを確認すると、遮熱板と一致。

これは恐らく黒いカバーを取り付ける際に遮熱板の位置処理に不備があり、フライホイルに接触して傷がついてしまったのだと思います。

黒いカバーをつける際に、遮熱板の位置処理をちゃんとすればフライホイルには当たりませんので、これは正規の位置に戻しておきます。

ちなみにこの船外機は過去にNさん自身による分解歴があります。

各部の調整も兼ねてエンジンブロックまで分解して開けたとのことです。

点検していくうえでこういった情報は重要であり、分解歴があるということも考慮して異音の原因を探っていかなければいけません。

 

エンジンを下ろします。

エンジン固定ボルト4本のうち2本がほぼ締まってなく緩んでいました。

ボルトを締める時の基本として対角に均等に締めていきます。そうすることで面に対して均等に力が掛かりきっちり締まります。

 

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クラッチの点検

クラッチケースのベアリング確認

引っ掛かりもなくスムーズに動きます。

一つ気になったのが、なぜかクラッチシューがべちゃとなっています。

ベアリングからのグリス漏れも無いので、ケース外部からの水分混入か??

清掃して様子を見ます。

バネの張力も問題ありません。

 

ドライブシャフトの点検

ドライブシャフトを抜いてみるとやけに錆びています。

2018年製とまだ新しいのにこんなに錆が出ていることに違和感を感じます。

もっと年製が古いやつを過去何度も分解していますがここまで錆が出ているのは見たことがありません。

何か原因がありそうです。

表面だけなので錆は磨いて落としました。

 

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排気管(マフラー)の点検

気になったのが排気管にある穴(アイドルポート)を耐熱パテで埋めていること。

防音・スピードアップなどなど。。。

このへんの効果を狙ってのことだろうとは思いますが、これはエンジンに良くないのでだめです。

Nさんにアイドルポートを埋めるとエンジンに負担が掛かってしまい良くないことを伝え、了承を得て耐熱パテは剥ぎました。

アイドルポートについて

 

この穴は何の為にあるのかを説明します。

通常、水辺で船外機を使用する時は排気の出口は水の中にあります。

排気の圧力で水を押し出して排気するという構造になっている為、ある程度の排気のパワーが必要です。

しかし、アイドリングの時は排気のパワーがそんなにない為、スムーズに排気することができず、エンジンに負荷が掛かってしまいます。

なので、この負担を軽減するべくアイドリング時の排気を空中に逃がすようアイドルポートが備わっているのです。

トーハツ2馬力(B型)のアイドルポート

アイドルポートは水冷式船外機にも備わっています。

トーハツ2馬力はエクステンションケース自体が排気管の役目をしていますので、この位置にあります。

ホンダの場合、排気管が細いというのと空冷という構造上、熱をこもらせない為にもアイドルポートの数が多いのだと思います。

メーカーは何度もテストをして穴の数を決めていますのでむやみに埋めるとエンジンに悪影響をもたらします。

 

さて排気管本体ですが、こちらもドライブシャフト同様に下部に錆が出ています。

通常だとこんなに錆びないためアイドルポートを埋めていたことによる弊害だと思います。

ドライブシャフトの錆は熱による排気管からのもらい錆だと考えられ、水面に近いところで排気菅の温度が上がっていたととが分かります。

錆を磨いて落としました。

 

クラッチケースを外したところ。

排気菅の出口と直線からこのカーブとなる部分の温度が特に上がっていたんだと思われます。

結晶を落として清掃します。

綺麗になりました。

ケース内部はこんな風になっており、排気管やドライブシャフトが入る穴って結構クリアランス狭いです。

 

排気菅に近いクラッチケース下側もだいぶ結晶化しています。

これも清掃しました。

クラッチケース内がべちゃっとしていたのも、もしかしたら熱の影響なのかもしれませんね。

 

排気菅のブッシュ点検

 

ロアケースを水に漬けていなかったとのことなのでブッシュが溶けていないだろうか?

と思いましたが大丈夫でした。

 

燃料系を清掃

キャブ内部を清掃しておきます。

 

燃料フィルターを見てみるとゴミが溜まっていました。

清掃します。

 

スターターロープを交換します。

 

チャンバードレンの交換をしました。

ステンレス製のドレンは単体で注文することが出来なく、チャンバーセットのみについているものとなります。

異音の原因(結論)

各部を点検した限りでは修理を必要とする箇所は無く、異音の原因となるようなところはありませんでした。

ロアケースを水に漬けずに2時間のアイドリングにくわえ、アイドルポートを埋めていたことによる温度上昇やエンジンへの負担。

このあたりが異音の要因になっていたのではと思います。

まずは、正規の状態で使用してみたら良いかなと思います。

試運転

【冷間始動】チョークを引いてアクセルはSTART位置で1回始動

【温間始動】アクセルはアイドリング位置で1回始動

【吹け上がり】良好

 

交換した部品

ご利用ありがとうございました。

 

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