ゴムボくらぶです!
山口県山口市・Mさんからホンダ2馬力をお持ち込みいただきました。
中古でホンダ2馬力を購入したもののエンジンが掛からずといった状況のようです。
修理箇所以外にも全体的なメンテナンスも含めやっていきます。
製造年月:16年4月
型式:BZBF(BF2D4)
では、見ていきましょう
まずはキャブレターの清掃をしてみる
何をさておきまずはキャブレターから清掃していきます。
燃料タンクの中も点検します。
フロートチャンバーはサビサビなので交換ですね。
内部は結構汚れていましたので徹底的に清掃します。
キャブの上側の蓋はプラスネジ4本で止まっていますが、このうち1本が固着していました。
このネジの固着はたまにあり、塩の固着ではなくアルミの腐食による固着です。
無理に緩めようとすると折れますので6-66を浸透させながら慎重に回して無事緩みました。
*今回は緩めることができましたが、6-66を使っても緩めることができないケースも多いネジです。
ガスケット類はすべて交換しました。
こちら燃料フィルター
汚れがだいぶ溜まっているので清掃します。
この汚れはエアーベントのスポンジがボロボロになってタンク内に落ち、付着したものだと思われます。
エアーベントのスポンジは跡形もなく無くなってましたのでやはりボロボロになって落ちたのでしょう。
取り付けておきます。
足ゴム交換
燃料タンク内部は綺麗でした。
そして、プレートがかなり曲がっています。
これでは不調になるのも当然。。。
分解歴がありましたので過去にキャブを取り付ける際、無理をして締め込んだのでしょうね。
プレート交換します。
ステンレスヘッドカバーに交換する
16年製にしては錆が少なく使用頻度は少ない印象です。
エンジンの固定ボルトは軽い錆程度で難なく外すことができました。
エンジンを下ろして各部をチェックしつつステンレスネジ化&ステンレスヘッドカバーに交換します。
ヘッドカバーの錆は軽いです。
エンジン内部は綺麗なもんです。
ヘッドカバーを開けた機会にタペット調整をしておきましょう。
ステンレスヘッドカバーに変更完了。
ボルトもステンレス化します。
ホンダ2馬力DK2以降では正規でヘッドカバーボルトがステンレス化されました。
駆動系に違和感あり
過去にもこの事例はあったのですがクラッチのお椀とエンジン側のスプリングが若干接触しています。
この部分は微妙なクリアランスですね。
ベアリング自体は問題なかったので調整しておきました。
鬼門であるロアケースの固定ボルトが無事緩みましたのでシャフトを抜いてみます。
問題となるような箇所はありませんでしたので点検してグリスアップしておきます。
排気管も問題なし
その他の作業
スターターロープ交換(ゼンマイの巻き数が少なかったため調整)
グリップがクルクル回ってゆるゆるだったため固定しました。
シャーピンが曲がっていたので交換
ブローバイホース交換
エンジンオイル交換
ギヤオイル交換
各部グリスアップ
試運転
【冷間始動】チョークを引いてアクセルはSTART位置にて2回始動
【温間始動】1回
【吹か上がり】良好
スロー調整・アイドリング調整
After
交換した部品
ご利用ありがとうございました。
ホンダ2馬力のペラが完全固着で全く回らない!原因は!?【岡山県岡山市・Hさん】