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ホンダ2馬力

ホンダ2馬力のペラが完全固着で全く回らない!原因は!?【岡山県岡山市・Hさん】

ゴムボくらぶです!

 

岡山県岡山市Hさんからホンダ2馬力のペラが全く回らないということでお持ち込みいただきました。

 

ペラ固着修理・お任せメンテナンス

 

 

 

製造年月:23年2月

型式:BZBF(BF2D6)

 

では、見ていきましょう

 

ホンダ2馬力(BF2DH)メンテナンス

ペラが全く回らないという症状なのですが、一体何が原因なのでしょうか?

Hさんご自身でケースの蓋を開けてみたらしくギヤに異常はなさそうだが、白濁があったと聞いております。

 

考えられる原因として可能性が高いのは排気管からの塩の結晶によるドライブシャフトの固着、もしくはクラッチベアリングの固着です。

 

ロアケースを抜いて単体チェックをしてみるとペラ部分が回りました。

ということはクラッチベアリングが固着している可能性が高いですね。

 

エンジンを下ろす

これからエンジンを下ろすわけですが錆が酷いので難航しそうです。

 

 

 

こういった錆・腐食の酷いネジを外すには相応のスキルが必要となり、方法や手順を間違えると折れなくて済んだネジも折れてしまい無駄な部品代や工賃が増えます。

では、スキルの限りを尽くして挑みます!

 

エンジン固定ボルトは4本ともこんな感じで腐食しています。

 

頑張ります!

 

ドリルで削って外しますが実際やってみるとかなり難しいですョ。

平面なところに穴を開けるわけではないので思ったように刃が真っすぐ進んでくれません。

ドリル以外にも臨機応変に工具を作りながらやっていきます。

 

 

4本とも無事外れました。

こういった作業はほとんどの業者さんは受けてくれなく、受けてくれたとしても工賃がバカ高いでしょう。

 

さてエンジンが下りました。

 

う~む、かなり腐食しています。

ヘッドカバーのボルト、何も考えずに緩めると折れそうな雰囲気です。

 

遮熱版のボルトもヤバイですがコイツも何とか外します。

 

そして、予想通りクラッチベアリングが完全固着しています。

ガッチガチで全く動かず。。。

ペラが動かない原因はズバリこれです。

 

クラッチシューも削れておりアウト。

 

中のお椀と外周のアウターは別部品となっており、本来中のお椀部分だけを交換すれば良いのですが(ベアリングと一体部品)完全に固着しておりアウターとの分解ができない状況です。

 

外周のアウターも交換となりますが、アウターだけでも結構高いです。

たまたま中古のアウターがあったのでこれを使って中のお椀だけを新品に交換することにしました。

アウターは中古で上等です。

今回お値段も結構いきそうなので協力できるところは協力を。。。

 

ヘッドカバーのボルトは予想通りガチガチに固着しておりましたが、あの手この手で無事折らずに外せました。

これは塩害というよりもアルミの腐食による固着です。

 

ヘッドを開けた時にはタペットの調整もしておきます。

基準値よりもだいぶ広くなっていました。

 

こんな感じで綺麗にリメイクしていっております。

 

ロアケースのオイルシールを交換する

さて、ロアケース内部が白濁しているとのことでしたのでペラ側・ドライブ側共にオイルシールを交換します。

中に残ったギヤオイルは真っ白ですね。

 

こちらペラ側のオイルシールです(交換後)

 

こちらはドライブ側です(交換後)

 

オイルシールを交換する時は内側にラバーグリスを塗ります。

グリスを塗っておかないとオイルシールが長持ちしませんからね。

 

ドレンのガスケットも交換します。

 

排気管も綺麗にしました。

 

その他の作業

スターターロープ交換

スターターロープの毛羽立ちがヤバイですね。

ロープ・リング交換です。

 

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燃料タンクメンテナンス

燃料タンクのメンテナンスもしておきます。

タンク・フィルター洗浄

消耗部品は交換します。

 

 

キャブレター交換

キャブレターの上側の蓋のネジが固着しておりメンテナンスできませんでした。

安全性・今後のメンテナンス性も考えキャブレターのASSY交換をすることにしました。

 

チャンバーもこんな感じでした。

 

新品キャブレター

 

イグナイターメンテナンス

プラグ交換

エンジンオイル交換

ギヤオイル交換

その他諸々。。。

 

試運転

【冷間始動】チョークを引いてアクセルはSTART位置にて1回で始動

【温間始動】1回で始動

【吹け上がり】良好

スロー調整・アイドリング調整

 

After

 

good!!

 

交換した部品

ご利用ありがとうございました。

 

クランクシールからのオイル漏れ【佐賀県伊万里市・Aさん】

ゴムボくらぶが使ってる船外機メンテナンスの必須アイテムのご紹介!

 

●おすすめの耐水グリース

一般的な耐水グリースより粘度が高く持ちが良いです。

 

●80g用のグリースガン

エンジン下の首周りなど、グリースニップルからの注油に使用します。

ジャバラの状態で入れて使えるので綺麗に使えて便利です。

上記の80gグリースで使えるのでグリースガンとセットで持っておくと便利です。

 

●液体ガスケット

自己メンテナンスをする人には必須アイテムである液体ガスケット。

乾くのに1日程度掛かりますが硬化後の密着力が強く1215がお勧めです。

オイルシールの外周塗布にも使えます。

 

●シリコングリース

ゴム製品には攻撃性が低いシリコングリースを使うのが基本です。

オイルシールの内側やOリングなどゴム製品に塗布して使います。

 

●言わずと知れたマリンスプレーの定番です!

CRE 6-66

釣行後は錆び易い箇所にシュッっと

 

●キャブレタークリーナー

キャブクリーナーは安物が洗浄能力が低くてダメです!

私が使ってみておすすめするのはYAMAHAのヤマルーブです。

洗浄効果は勿論高く、汚れで変色したジェット類など浸け置きしておくだけで綺麗な金色に戻ります。

 

●パーツクリーナー

キャブクリーナーで洗浄したあとはパーツクリーナーでキャブクリーナーを洗い流してください。

キャブクリーナーで洗浄したのみだとべたつきますので。

 

●ピンポンチ

抜けにくいシャーピンを外す時にピンポンチがあると作業がスムーズにいきます。

釣行時の携行アイテムとして小型ハンマーとピンポンチがあれば便利ですよ!

 

●小型ハンマー

小型のハンマーですがヘッドの重さがそこそこあるので打撃力も強くコンパクトでなかなか良いですよ。

 

●ギヤオイルの交換におすすめなドライバー。

軸が四角形なのがポイント!

スパナをかけて緩めたり締めたりできます。

スパナをかけると固かったネジが嘘のように回ります。

 

●ギヤオイル交換アイテム

1Lのペットボトルに取り付けて使用します。

ホースの先端に付属のアダプター(M8×1.25)を取り付けることで、ホンダ・トーハツ・マーキュリー・スズキなど、ほぼ全メーカーのドレンボルトに適合します。

チューブタイプと比べるとドレンを閉める時に落ち着いて作業ができるのでおすすめです!

 

 

今後もおすすめアイテムがあれば追記していきます!

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