ゴムボくらぶです
福岡県北九州市のおかちんさんからスズキ6馬力の修理依頼を頂きました。
ありがとうございます。
約5年前に新品購入し1度だけ使い、その後は保管していたというスズキの6馬力
約5年ぶりに使おうとしたところ、何と全くエンジンが掛からないという状態!
一体何が原因なのか!?
型式:00603F(DF6)
製造年月:28年08月
5年保管したスズキ6馬力のエンジンが全く掛からない!原因は一体!?【福岡県北九州市・おかちんさん】
元々調子良く使えていた船外機で、1回しか使っていないバリバリ物!
5年ほど保管していたというだけ。
燃料系の清掃をして新しいガソリンを入れたら掛かるだろうと考えてました。
しかし、燃料系を清掃して新しいガソリンを入れても一向に掛かる気配が無い。
なんで??
てか、圧縮はあるものの何か違和感を感じる。
圧縮タイミング以外でおかしな反動がある。
これはおかしい。
バルブに何か異常があると判断しました。
やっぱりね。
エンジン下ろします。
エンジン下ろしついでに錆びボルトも交換しておきましょう。
しかし、1回使っただけでこんなに錆びるのか。
排気側のプッシュロッドが曲がってしまってます。
ズバリ、原因は排気バルブの固着です!
排気バルブを交換するにはシリンダヘッドを外す必要がありますが、スズキ6馬力はブロックとヘッドが独立しているので作業がやり易い方です。
吸気側(右側)は綺麗ですが、排気側(左側)の錆が酷い。
こういった故障を防ぐためには、船外機の頭と海面は極力離したほうが得策です。
フロートを付けてリアの浮力を上げたり、座る位置を変るなどして極力船外機の頭と海面を離すという意味です。
スピードを出すとリアが沈みがちなポリエチレン艇などは特に注意が必要です。
恐るべし塩害
当たり前ですがバルブの交換はポン付けではありません。
圧縮漏れがないよう擦り合わせをしてアタリを出します。
吸気バルブも擦り合わせをしておきました。
出来ることは全部しとって~
と言われてますのでインペラも交換しておきました。
その他はギヤオイルやプラグも交換。
復活!バリバリ絶好調!
交換した部品
ご利用ありがとうございました。