ゴムボくらぶです
福岡県北九州市のNさんからホンダ2馬力のメンテナンス依頼をいただきました。
ありがとうございます。
今回、エンジンのメンテナンスとエアフロアの修理依頼を頂いてました。
お持ちいただいたエアフロアを見てみる経年劣化がかなり進んでおり残念ながら修理不可でした。
経年劣化のステージが進むと現在漏れていない箇所であってもそれは何とかついているという感じでして、少し力を入れて引っ張ると簡単に剥がれてしまう状態になっています。
現状、ボート本体は漏れてなくても製造からは同年数経過している為、同じように接着箇所は弱っています。圧の違いでエアフロアが先に漏れ出したという状況なのです。
ボート本体も近いうちにダメになるでしょう。こういった場合、修理にお金を掛けるよりも新艇を購入する方が最も効率の良いお金の使い方です。
ということで今回は船外機メンテナンスの方だけ承らさせていただきました。
*当ゴムボくらぶでは依頼者様との信頼関係を第一に考えており、業務の透明性や入庫時の状態・作業内容の報告を目的として一部を一般公開しております(技術の漏洩防止として公開していない内容も多数ございます)
型式:BAAC(BF2DH)
製造年月:2021年07月
ホンダ2馬力・まだ新しい今のうちにやっといた方がいいです【福岡県北九州市・Nさん】
ハンドルの軸が使う度に毎回緩むということです。
この部分はオイル交換した時にに垂れたオイルが流入しがちですがしっかりパーツクリーナーで油分を取っておく必要があります。
マリンスプレ―なども掛けたらだめです。
ハンドル軸にガタが出ると二次被害が発生しアクセルワイヤーの挟み込みやクラッチケース及びハンドルが削れてしまい後々高価な出費となります(現状まだ大丈夫な状態でした)
ワッシャーの変形も見られましたので修正して正常な状態にして組み直します。
おまかせコースでどこまでやるかってのは状態を見て決めています。
2021年製とまだ新しいですが塩害はそれなりにあるようです。
ホンダ2馬力は特に塩害を受け易い為、非分解で年数が経つとスムーズにバラすことができなくなり結果的に長く使えなったり後々の交換部品が増えます。
「ホンダ2馬力はメンテナンスフリー」なんて言葉がありますが、それは誰かが言い出した迷信ですw
さて、エンジン下ろしました。
工具を掛けたらボロっと外周が崩れて頭が小さくなります。
状態を考察します。
クラッチケース内は錆と削れ粉が多いです。
何故こうなるかの原因は分かるので、こういったことも考えつつ仕上げます。
クラッチケース内部、清掃します。
ベアリングOK!
タペット音がカタカタと出てましたが、EXバルブのクリアランスが0.26mmとだいぶ広くなってました。
調整しておきます。
D/Sハウジングの中に塩の塊があります。
マフラーも塩が溜まっているようですね。
ボロボロと塩の塊が取れました。
まだここまで戻ります。
マフラーはステンレス製ですが錆をほっておくと腐食が進み最後は湾曲してる部分が折れます。
D/Sハウジングの中の塩を清掃します。
ギヤオイルは白濁無しでOK!
燃料系いってみましょう。
チャンバーは問答無用で交換ですね。
キャブレター内部には錆が入ってました。
燃料フィルターはほぼほぼ詰まってます。
燃料系路は水分・錆・ゴミと溜まっており不調寸前な状態でした。
燃料タンクの足ゴムに亀裂アリ
何故こんなに耐久性が低いのか謎ですが、この足ゴムは良くダメになります。
交換しときましょ。
記載してている意外にもあれやこれやとやってますが、各部バッチリ良好な状態になりました。
入庫時はエンジンオイルがだいぶ入り過ぎてました。
エンジンオイルを入れ過ぎるとブローバイガスが増えてアンダーケースに垂れるオイルの量が増えます。
これでバッチリOKデス♪
ご利用ありがとうございます。
ホンダ2馬力・地元のお店に見てもらったらかなり高額でした【鹿児島県鹿児島市・Oさん】