ゴムボくらぶです
山口県下関市のIさんからトーハツ2馬力のメンテナンス依頼を頂きました。
ありがとうございます。
購入から2年経つのでそろそろ1度メンテナンスをということでご入庫いただきました。
では、見ていきましょう。
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型式:3BV(MFS2B)
製造年月:令和1年9月
トーハツ2馬力・安全快適に使うには予備メンテナンスが大事です!【山口県下関市・Iさん】
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さて、各部をチェックしていくとします。
令和1年製とまだ新しいので、今回は一般的なメンテナンスのみでエンジはン下ろさなくても良いかな?
と思っておりましたが、各部の状態を注意深く考察すると。。。
う~む、エンジンを下ろしてメンテナンスをやっておいた方が良いなという判断になりました。
現在は大丈夫です。
しかし、この船外機の品質を落とすことなく大事に使っていこうと思ったら、今のうちにやっておくことが重要なのです。
エンジンを下ろす必要があるか無いかは状態によって判断しています。
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2年てフライホイールもこの通り。
あとで塗装しておきましょ。
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エンジン下りました。
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この部分は水通しをしても洗えないのでこのように塩が溜まっていきます。
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カウルの中にあって直接海水が掛かることはほぼ無い箇所ですが、潮風だけでここまで錆びるとは塩害の凄さを改めて感じます。
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サーモスタットは良好に動いております。
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サーモスタットケース内部
内部を清掃してから組付けますが、実はいつも単純に清掃をして組み直しているだけではありません。
良好な状態を長期間保つにはこういうことをしていた方が良いとか、こうしておいた方が塩害が少なくなるとか、過去相当数の船外機をメンテナンスしてきた経験からオリジナルの方法で対策している箇所は複数あります。
お金を掛けてメンテナンスに出してくれている方々の船外機が最高の仕上がりになるようにと考えてます。
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さて、水路の塩の残り具合ですが2年使用ということを考えると良好だと言えます。
現在Iさんが行っている塩抜きのやり方で問題無いです。
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エンジンを下ろしたらシフトレバーの分解整備もやっておきます。
グリスニップルの中もクリーンにね!
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シフトレバー、これな抜いたままの状況です。
グリス溜まりにグリスは入っているものの、内側のOリングは塩でやられてます。
こういった部分もオリジナルの方法で良好な状態が長期間保てる方法で組みます。
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綺麗になりました。
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インペラの交換をしておきます。
さて、ボルトは緩むかな!?
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ボルトがグリスアップされていましたので難なくクリアしました。
購入後、早い段階でグリスアップをしておくことでこのように固着し辛くなります。
とは言え、グリスアップのみでは徐々にグリスの効果が薄まり固着に近づきます。
右から2番目のネジ山を見ると山が詰まってるでしょ。
なので、組付け時は何年先でも固着レスになるよう処置して組み上げます。
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コチラ付いていたインペラ
インペラは切れる前に交換しましょう。
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新しいインペラ
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アノードはこのように真っ白に粉吹いてました。
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アノード&ネジ山の清掃をしておきます。
アノードの取り付けボルトは何年も外すことなく放置していると、ポッキリと逝きますので定期的に取り外して清掃することが大事です。
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ペラ軸には海藻のような物が巻き付いてました。
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キャブレターの清掃
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燃料フィルターはゴミ少々
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いい感じになりました。
状態がリセットされましたので、安心してボート釣りを楽しむことができます。
●エンジンオイル交換
●ギヤオイル交換
●各部グリスアップ
交換した部品
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ご利用ありがとうございました。
トーハツ2馬力・勝手にシフトレバーが勝手に下りるのは何故!?【大阪府和泉市・Kさん】