ゴムボくらぶです
大阪府和泉市のKさんから発送にてトーハツ2馬力のメンテナンス依頼を頂きました。
ありがとうございます。
バケツで塩抜き運転中に勝手にシフトレバーがニュートラルから前進に下りるようになってしまったとのことです。
その他、エンジンの掛かりも悪いとのことなのでその辺りも見ていきます。

型式:3BV(MFS2B)
製造年月:平成27年8月
トーハツ2馬力・勝手にシフトレバーが勝手に下りるのは何故!?【大阪府和泉市・Kさん】

バケツ運転中に勝手にシフトレバーが前進に下りるとのことですがこれは一体どういうことなのか?

分解前にする前にオイルを入れて、一度エンジンを掛けてみました。
この時は勝手にシフトレバーが下りるということはありませんでしたが、シフトレバーを動かした時の操作感に少し違和感を感じました。
なんか、ギヤがキッチリと切り替わっていないような感触とでも言いましょうか。

Kさんの話ではこの連結部分を一度緩めたか外したかをされたそうです。

ギヤケースの中

中央奥に見える物はギヤチェンジを行うロッドになります。
良く見ると向きが少し変です。

手で掴んでいるのは先ほどのロッドになりますが、このロッドの向きをきっちり合わせていないとギヤへの伝達が上手くいかなくなってしまいます。

この連結部分のボルトの向きってわりと自由に動きます。
元々の向きからずれて締めてしまうと下部の向きが変わってしまいギヤ伝達が上手くいかなくなってしまいます。
恐らく緩めて締めてをした時に、ロッドの向きが少し変わってしまったのではないかと考察します。

クラッチ部分

クラッチが摩耗しています。
この部分は通常使用でも使用頻度に伴い摩耗しますが、中途半端に接触していると尚更摩耗します。
ギヤチェンジは回転数が落ちた状態で素早く操作しましょう。というのはこの部分の摩耗を極力防ぐためなんです。

クラッチ交換します。

水路も綺麗なので現在の塩抜きのやり方で問題ないようです。

実はこのトーハツ、以前に私が中古販売したものなのでインペラボルトは塩嚙み防止処理をしており塩嚙みレスでゴザイマス♪

状態的にはまだ大丈夫ではありましたが、当面の間は交換しなくて良いように新しく交換しておきましょう。

新品インペラ

こういった塩分が抜けにくい隙間は塗装が剝がれやすいですね。

タッチアップしておきました。
再度、塩嚙み防止処理済み。

キャブ清掃をして再セッティングをします。

チャンバーには汚れ少々。。。

燃料フィルターはこのように綺麗な状態でした。
携行缶の管理が良いようですね。

サーモスタット、正常に動いとります。
●ギヤオイル交換
その他、各部チェックしましたが特に問題はありませんでした。
交換した部品

ご利用ありがとうございました。
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