ゴムボくらぶです
岐阜県可児市のNさんからシープロ9.8馬力のメンテナンス依頼をいただきました。
ありがとうございます。
*当ゴムボくらぶでは依頼者様との信頼関係を第一に考えており、業務の透明性や入庫時の状態・作業内容の報告を目的として一部を一般公開しております(技術の漏洩防止として公開していない内容も多数ございます)
製造年月:令和4年6月
型式:3K9
高年式のシープロ9.8馬力・水路の状態はどうでしょうか?【岐阜県可児市・Nさん】
令和4年製と新しいシープロ9.8馬力です。
ヘッドボルトはグリスアップをされているとのことなので固着は無いようです。
この型のヘッドボルトは固着する前にグリスアップを行うのが必須作業です。
高年式でヘッドボルトの固着も無い場合、どこまでするかという判断が難しいところです。
一般的なメンテナンスを行いリーズナブルに済ますか?
エンジンを下ろしてヘッドを開けて、水路の清掃までするか?
ってことです。
今回、Nさんから水路の状態が気になるのでヘッドも開けてくださいとのお言葉を頂きました。
ありがとうございます。
そして、今回傷や剥がれの補修もご依頼頂いています。
大切にに使われているそうで、こういった傷や剥がれが気になる気持ち分かります。
バッチリ綺麗に直しますよ~
まずは水路の状態をチェックしてみましょう。
ヘッドボルトに固着はありませんでした。
シリンダーまわりの水路の状態です。
釣行後は毎回何よりも先に塩抜きをしているとのこと。
シリンダーまわりは温度が高く結晶化が早いため、少しずつ塩が溜まっていくのは仕方ないです。
長年塩がアルミの上に蓄積しているとアルミが腐食するので、数年に一度水路清掃をするのがBESTです。
サーモスタットの状態
状態良く動作OKです
塩やカーボンを除去して綺麗になりました。
ヘッドカバーも清掃完了
下部の水路は塩無く綺麗な状態でした。
エンジンを下ろした時にしか出来ない箇所のボルトのグリスアップも行います。
ドライブシャフトハウジング上部も塩が溜まり腐食し易い箇所の一つです。
ドライブシャフトハウジングとアンダーケースを固定するボルトが何故か緩んでました。
ヘッドボルト及び排気カバーのボルトは錆び易い為、ステンレスに変更します。
ヘッドボルトはより耐熱性の高いグリスでグリスアップして組みます。
時々、ステンレスのヘッドボルトを販売して欲しいという問い合わせがありますが、ボルトの単品販売はしていませんのでご了承ください。
アンダーケースも清掃完了
ギヤオイル白濁無し
インペラ交換です。
まだ使おうと思えば使えますがそれなりにゴムが固くなってます。
これでまた数年安心デス♪
キャブレターはバッチリ清掃してからベストに調整します。
ロープ交換をご希望されたましたのでサクっと交換します。
バッチリ出来上がりました♪
気になっていた傷、剥がれもこの通り綺麗になりました。
2液ウレタン塗装なのでツヤツヤで耐久性も良いです。
補修塗装はどう塗るかというのが重要になってきます。
元車屋なんでそのあたりのスキルはあります。
オッケーデス
ご利用ありがとうございました。
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