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船外機メンテナンスの依頼はコチラから
トーハツ/マーキュリー2馬力(2st)

マーキュリー2馬力2スト・メンテナンス【山口県山陽小野田市・Nさん】

こんにちは、ゴムボくらぶ(@gomubo_club)です

 

山口県山陽小野田市Nさんよりマーキュリー2馬力2ストのメンテナンス依頼を頂きました。

Nさんには以前もホンダ2馬力の修理でご入庫頂いており、今回は2機目でのご利用となります。

以前のホンダ2馬力の修理記事はコチラ

 

マーキュリー2馬力2スト/依頼内容

●おまかせメンテナンス

予備機として新品購入後5年間ほど長期保管をしていたが、数年前より使い始めたため点検&整備をして欲しいといった経緯です。

特にインペラの状態が大丈夫なのか気になるということでした。

 

型式:3AR

製造年月:21年5月

 

マーキュリー2馬力2スト・メンテナンス

一通り悪いところが無いかチェックしていきましょう。

 

まずはプラグを見てみますが、結構汚れていますね。

この機会に交換しておきましょう。

↑適合プラグはコチラです↑

 

2ストは構造が複雑じゃないのでメンテナンス性が良いですね。

検水は一番温度が上がるヘッド部分からとっているのが分かります。

 

燃料フィルターをチェックしてみます。

少し汚れている程度でした。

清掃しておきます。

次はキャブを清掃します。

フロートバルブやOリングの劣化も無く良好な状態です。

 

組み付け時はしっかりOリングを押し付けた状態で固定しないといけません。

押し付けが甘かったり、Oリングが劣化しているとキャブの下にガソリンが漏れてきます。

マーキュリー2スト・インペラ交換

インペラを分解しました。

現状、検水は問題無く出ていたものの、ここは経過年数を考えて交換しておきます。

ちなみに羽根に変形があり2枚逆向きに向いてました。

これ結構あるんですよね。

インペラケースの固定ボルトは塩噛みしていましたが無事外すことができました。

このボルトはなるべく新しいうちに分解してグリスアップしておくのが理想ですが、現実的になかなか難しいですよね。

ボルトは清掃後、耐水グリスを付けて組みます。

一度グリスアップしておけば、次分解する時に固着しているということはないので安心です。

もちろん、タップを立て直してネジ山を綺麗にします。

↑このボルトに合うタップはこれです↑

(M6×P1.0)

トーハツ2馬力4ストも同じ。

 

水路は結晶も少なく綺麗でした。

初期なじみが良いようにライナーに耐水グリスを塗って新しいインペラを組みつけます。

マーキュリー2スト・シフトレバーのグリスアップ

シフトレバーのグリスアップをしておきます。

マーキュリー2ストのグリスアップはトーハツ4ストのグリスアップと比べると簡単にできます。

船外機の持ち手を外してから、写真の黄色丸のボルトを2本外します。

すると、プラスネジが出てくるのでこのネジを外します。

レバーはやや硬く入っています。

マイナスドライバーを使いテコの原理の要領でゆっくり横にスライドさせます。

シフトレバー抜けました。

 

溝になっている部分がグリス溜まりになります。

Oリングに劣化はなくOKです。

注油するグリスはこれじゃないといけないというのは無いのですが、この部分には耐水グリスはあまりおすすめしません。

耐水グリスは古くなると固くなりますから。

トーハツ4ストにリチウムイオングリスもシャーシーグリスも入れたことありますが、どちらも問題ありません。

マーキュリー2ストはちゃんとグリスが入っていてもやや動きが固めなので、今回は柔らかいWAKO’S ラバーグリスを入れます。

ラバーグリスは本来ブレーキまわりに使うグリスですが、ゴムにも優しくいろいろな用途に使えます。

グリス満タン入りました。

これで暫くは大丈夫でしょう。

アノードチェック

写真で見ると、一見酷いように見えますが、表面だけですのでワイヤーブラシで磨いておきます。

ギヤオイル交換

ギヤオイルは恐らく交換していないでしょうから交換しておきます。

 

組み上げて試運転

【冷間始動】チョークをクローズ位置にしてアクセルはSTART位置で1回で始動

【温間指導】アクセルはアイドリング位置で1回始動

【吹け上がり】良好

【検水】良好

 

交換部品

ご利用ありがとうございました。

マーキュリー2スト2馬力のアクセルワイヤーが大変なことに!【福岡県北九州市・Hさん】

【2馬力船外機2スト】チョークを戻すとエンジンが止まる?正しいチョークの使い方

ゴムボくらぶが使ってる船外機メンテナンスの必須アイテムのご紹介!

 

●おすすめの耐水グリース

一般的な耐水グリースより粘度が高く持ちが良いです。

 

●80g用のグリースガン

エンジン下の首周りなど、グリースニップルからの注油に使用します。

ジャバラの状態で入れて使えるので綺麗に使えて便利です。

上記の80gグリースで使えるのでグリースガンとセットで持っておくと便利です。

 

●液体ガスケット

自己メンテナンスをする人には必須アイテムである液体ガスケット。

乾くのに1日程度掛かりますが硬化後の密着力が強く1215がお勧めです。

オイルシールの外周塗布にも使えます。

 

●シリコングリース

ゴム製品には攻撃性が低いシリコングリースを使うのが基本です。

オイルシールの内側やOリングなどゴム製品に塗布して使います。

 

●言わずと知れたマリンスプレーの定番です!

CRE 6-66

釣行後は錆び易い箇所にシュッっと

 

●キャブレタークリーナー

キャブクリーナーは安物が洗浄能力が低くてダメです!

私が使ってみておすすめするのはYAMAHAのヤマルーブです。

洗浄効果は勿論高く、汚れで変色したジェット類など浸け置きしておくだけで綺麗な金色に戻ります。

 

●パーツクリーナー

キャブクリーナーで洗浄したあとはパーツクリーナーでキャブクリーナーを洗い流してください。

キャブクリーナーで洗浄したのみだとべたつきますので。

 

●ピンポンチ

抜けにくいシャーピンを外す時にピンポンチがあると作業がスムーズにいきます。

釣行時の携行アイテムとして小型ハンマーとピンポンチがあれば便利ですよ!

 

●小型ハンマー

小型のハンマーですがヘッドの重さがそこそこあるので打撃力も強くコンパクトでなかなか良いですよ。

 

●ギヤオイルの交換におすすめなドライバー。

軸が四角形なのがポイント!

スパナをかけて緩めたり締めたりできます。

スパナをかけると固かったネジが嘘のように回ります。

 

●ギヤオイル交換アイテム

1Lのペットボトルに取り付けて使用します。

ホースの先端に付属のアダプター(M8×1.25)を取り付けることで、ホンダ・トーハツ・マーキュリー・スズキなど、ほぼ全メーカーのドレンボルトに適合します。

チューブタイプと比べるとドレンを閉める時に落ち着いて作業ができるのでおすすめです!

 

 

今後もおすすめアイテムがあれば追記していきます!

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