ゴムボくらぶです
新潟県新潟市のSさんからトーハツ9.8馬力のメンテナンス依頼をいただきました。
ありがとうございます。
検水の出が良くなかったので穴をグリグリとやったそうなのですが、うっかりやり過ぎてしまい内部のホースが破れてしまったとのことです。
それによってカウル内部に海水が飛散して様々な箇所が固着してしまってます。
ちょっとしたことが大事な愛機を壊してしまいますので注意が必要ですね。
4スト9.8馬力は重量37kgですが今回パレット便で送っていただきました(写真は返送時)
パレットの上にダンボールを敷いてプチプチを巻き、PPバンドで固定してます。
更に上からダンボールを載せてPPバンド固定しました。
このクラスになると流石にダンボール梱包では厳しくパレット発送になります(2スト9.8馬力などの30kg以内ならばダンボール梱包でOKです)
今回、佐川急便を利用していますがパレット便は佐川急便では運ばないので西濃運輸さんに委託して運ばれるという流れになります。
Sさんは船外機をそのまま運送会社さんに預けたらしくパレットに載せての梱包は運送会社さんの方でやってもらったそうです。
重量のある船外機をメンテナンスに出したいけど発送方法が分からないという方はどうぞご参考に。
*当ゴムボくらぶでは依頼者様との信頼関係を第一に考えており、業務の透明性や入庫時の状態・作業内容の報告を目的として一部を一般公開しております(技術の漏洩防止として公開していない内容も多数ございます)
型式:3V2(MFS9.8)
製造年月: 令和3年2月
新潟からトーハツ9.8馬力のメンテナンスです!【新潟県新潟市・Sさん】
ちょっと分かり辛いかもしれんせんが検水が出る部分の内側のホースです。
穴が開いてしまった部分にビニールテープを貼っています。
カウル内部が塩まみれでだいぶ塩害でヤラれてしまってます。
プラグ側も立派な塩の塊が付いてます。
キャブレターにも塩害が出てて、チョークが固着してしまってます。
弱いプラ部品のチョークレバーが壊れてしまいロッドが外れています。
アクセルワイヤーの固定箇所も見るも無残なサビサビ状態になってます。
こちら、リコイルスターター安全装置のワイヤーです。
塩害によって動きが悪くなり直角に曲がってしまってます。
こうなるとロープが引けず始動出来ない状態になってしまいます。
令和3年製と新しいのにこれは萎えますね。
私がバッチリ仕上げましょう!
まずはキャブレターから。
出来ればキャブレターは交換したくないです。
費用が嵩みますからね。
それにしても~全体的に塩が凄い!
チョークを分解できたので何とかなりそうです!
ただリンクロットの一部の金具が朽ち果ててましたので、ここはアドリブを効かせて対応します。
チョーク復活!
サクサク動くようになりました。
バッチリです。
各部の塩を清掃します。
塩によって動きが悪くなっている所のメンテナンスをします。
ロープがやや毛羽だってたのでこの機会に交換しておきました。
ロープが新しくなると滑りが良くなりますので引きが軽くなるというメリットもあります。
穴が開いてたホースを交換し問題解決。
こちらエンジンアノード
一部腐食してしまってます。
交換しときましょ。
サーモスタット動作確認OK!
インペラも交換しておきます。
オケィ♪
固着し易いボルトなどのグリスアップをしておきます。
この作業は現状固着していないボルトに限ります。
年数が経過すると固着多数になるので新しい今のタイミングの方が良いのです。
ギヤオイル交換
白濁はありませんでした。
注入~
いい感じに仕上がりました。
プラグの交換もやっときましょ。
いい感じに仕上がりました♪
アイドリングが低かったのでちょっと調整を。
絶好調になりました。
ご利用ありがとうございました。