ゴムボくらぶです
岡山県岡山市のしんさんからマーキュリー5馬力のメンテナンスのご依頼をいただきました。
ありがとうございます。
何度も当店をご利用いただいている岡山のしんさんです。
今まで2馬力で運用されていたボートエース GEB30で船舶検査を受けて5馬力を登録されたとのこと。
スピードUP!楽しみですね♪
しんさん、ご存じの方が多いかと思いますがブログにYouTubeにとお役立ち情報をたくさん発信されています。
5馬力を登録するまでの手順など発信されていますので是非ご訪問してみてください。
コチラ↓↓↓↓
ブログ:真ブログ
YouTube:しん-ch / 二馬力ボート釣り
*当ゴムボくらぶでは依頼者様との信頼関係を第一に考えており、業務の透明性や入庫時の状態・作業内容の報告を目的として一部を一般公開しております(技術の漏洩防止として公開していない内容も多数ございます)

型式:394
製造年月:平成10年5月
マーキュリー5馬力・淡水使用歴で水路は綺麗だがフルオーバーホールになりました【岡山県岡山市・しんさん】

淡水使用歴のマーキュリーを入手されたとのことです。
結構使い込んでいる感がありますのでしっかりと見ていきましょう。

マーキュリー5馬力は上部タンクと外部タンクと両方使えますが、外部タンクコネクターのロック部分が折れています。
これは交換ですね。

上部タンクのお高いスポンジが経年劣化していますのでこれは自作で対応します。

燃料キャップ内側のクリップが錆びてます。
こういった部分の錆は燃料経路にダイレクトに入りますのでアウトです。

減速時に異音がしている動画を送っていただきました。

プロペラシャフト交換します。

ハウジングの中にラインを巻き込んでました。


この機会にロアケース、オーバーホールすることにします。

こちら、付いていたインペラでございます。

ロアケースのオーバーホール完了。

一旦組み上げてエンジン始動してみると、クランクベアリングがOUTでしたのでエンジンもオーバーホールします。

どうせならってことで、ピストンリングも交換してバチっとリニューアルさせることにします。
ピストンには気になる傷も無く綺麗なもんです。
新品時のパワーに戻ります♪

キャブレターのチェック&清掃をしていきましょう。

フロートを固定しているネジが錆びてました。

錆

錆
燃料キャップの錆やネジの錆などこのように蓄積して不調の原因となります。

フロートバルブ、経年劣化でダメですねぇ。
交換します。

フロート調整をしてOKです。

燃料コックの状態が悪かったので交換します。

淡水使用歴で水路は塩が無く綺麗です。

クランクのオイルシールも当然交換してますので、当面は一次圧縮漏れの心配も無いです。
フライホイールが錆びてましたので塗装しておきました。

この型はシフトレバーがフニャフニャする感があるので、独自の強化をしておきます。

各部のボルトはグリスアップしました。

外部タンクのコネクター、交換完了です。
折れてないとこんな形状です。

燃料キャップのクリップは金属のものより錆びないインシュロックの方が安心です。

燃料タンクのスポンジ、自作完了♪

この型のマーキュリーは燃料キャップとカウルが干渉しながら少し無理して開け閉めする感じになります。

簡単にカウルを閉めるコツとしては、カウルの一番後ろ側を左手で下に押さえつつ右手をグーで後ろ側に向けて叩きます。
そうすると簡単に閉まります。

いろいろと手を入れましたが、ベアリングノイズが無くなり気持ちの良いエンジン音になりました。
バッチリ絶好調です♪
ご利用ありがとうございました。