こんにちは、ゴムボくらぶ(@gomubo_club)です
福岡県北九州市・Yさん(@HaruTsuyachi)よりトーハツ2馬力のグリスアップのご依頼を頂きました。
型式:3BV(MFS2B)
製造年月:31年?月
本日2機目のインペラグリスアップ
インペラボルトのグリスアップ
海水で約10回程度?使用した船外機ですが、塩噛みはしているでしょうか?
使用後はもちろん毎回水通しをしています。
メガネを使って1本づつ緩めていくと、塩噛み独特の感触があります。
折れるほどの塩噛みではありませんが、明らかに塩が蓄積している感触です。
Yさんにも回してもらって、塩噛みボルトの感触を体験してもらいましたw
「うわぁ~自分でやらなくて良かった~!」とYさん。
新品から約10回程度?海水で使用したボルトの塩噛み状態。
早くもボルトの溝に塩が溜まっています。
このことから分かるのはグリスアップをしていないと油っ気がないので、短期間でボルトに塩が固着してしまうということです。
長時間海水に漬けててワッシャーの極狭い隙間から入った海水なので、5~10分程度の水通しでは抜けないのです。
ですので、対処法として耐水性のあるグリスでグリスアップをしボルトに油っ気を確保して、塩分の固着を極力回避するといった対策なのです。
ねじ山の掃除が必要ですのでケースも外します。
タップを立て直すとタップの溝に塩の結晶がモリっとついていました。
ボルトのほうも綺麗に清掃してグリスアップをして組付けました。
喋りながらやってたのでうっかり写真を撮り忘れていましたが、シフトレバーのグリスチェックやアノード自体にもグリスを塗ったりとやっておいた方が良いことは全てしました。
そうそう、アノードボルトも塩噛みしやすいのでグリスアップ必須ですよ。
ご利用ありがとうございました。
インペラボルトのグリスアップは当社で依頼可能ですが、海水で使用済み船外機の場合は状況によっては折れるリスクがあるということをご了承の場合に限り承ります。
もちろん折れないように最善のベストは尽くしますが、折れた場合にはギヤケース分解が必要となり、また本数によってはロアケース交換となる場合も御座います。
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