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船外機メンテ

20年間眠っていたヤマハ4馬力(2スト)を蘇らせる【福岡県京都郡・Kさん】

こんにちは、ゴムボくらぶ(@gomubo_club)です

 

福岡県京都郡・Kさんよりヤマハ4馬力(2スト)のメンテナンス依頼を頂きました。

 

お任せメンテナンス

20年間倉庫に眠っていたヤマハの船外機を動かしたいとのことで、今回ご依頼いただきました。

どんな状態なのか全く分かりませんが果たして動くようになるのか!?

 

 

製造年月:95年07月

型式:6E0-S(4AC)

 

では、見ていきましょう

 

まずは各部をチェックしてみる

年代物ではありますが外見は結構綺麗で使用頻度はそんなに高くなかったのかな?と思えるような状態です。

燃料経路に見慣れないガラス筒のような物がついています。

燃料フィルターは別に付いていますので何の役目なのか謎です。

中には腐敗した混合油が入っているようです。

 

こちらは反対側です。

CDI式かな?

電装物が付いています。

何だか2ストって触ってるだけで楽しいですねw

 

ブラケット周りなどの可動部の殆どは動きが固着に近い状態です。

このままだとメンテし辛いので、まずは可動部がスムーズに動くようにしておきましょう。

 

燃料タンクの点検

この年代の燃料タンクは鉄製なんですね~

タンク内には少し燃料が入っているようです。

中の錆などが気になるところです。

 

中の燃料を抜いてみるとやはり錆びており錆色の腐敗した燃料が出てきました。

何とか清掃でイケそうな感じなので内部にステンボルトを入れてシャカシャカと清掃してみます。

通常はガソリンを入れてすると思いますが、私は液体のパーツクリーナーをジョボジョボと入れてやります。

 

ひたすらシャカシャカとやってこれだけ錆が出てきました。

ある程度錆がとれたのでとりあえずこれでいってみようと思います。

燃料フィルターも清掃

 

キャブレターの清掃

お次はキャブレターの清掃をします。

 

こちらも腐敗した燃料が入ってますね。

 

内部は意外と綺麗で腐食しているとかそういったことはないようです。

強力キャブクリーナーで徹底的に清掃します。

 

こちらはリードバルブ

動作に問題は無いようですね。

 

シリンダーまわりの水路を点検する

ヘッドカバーを開けてみてビックリ!!

 

なな、なんですかコレは~!?

塩で完全に水路がふさがっています!

元がどんな形なのか分からないレベル。。。

 

側面のサーモ側も開けると。。。

こっちも大変なことになっています!

 

ヘッド周りに入った海水が抜ける穴なのですが完全に詰まっています。

*直径3mm程度の穴

 

ということはヘッド周りにたっぷり海水が入った状態で抜けることなく乾いていたという状況です。

これは開通作業が難航すると予測されます。

 

マイナストライバーを使って彫刻を掘るように元の形状を削り出していきます。

こんな形になっていたのね。

燃焼室の周りをぐるっと冷却する仕組みです。

表の方はそんなに固まっていなかったんですが、奥の方は石のようにカチカチに固くなっています。

 

ひたすら

削る!

削る!

削る!

 

ようやくここまできました

抜ける方の下穴は奥地の横向きに開いています。

間が狭く普通のドライバーでは入らないので、溶接棒の先をマイナスドライバーのように削ったり、鉛筆のように削ったりしながら最後の開通作業をやっていきます。

 

サーモスタット側もだいぶ掃除しました。

この後もう少し清掃して穴は無事開通し、塩の除去作業は終わりました。

ちなみに塩の除去作業は正味3日掛かりました^^;

 

サーモスタットは清掃してテストOK!

 

インペラ交換

次はインペラを交換しておきましょう。

 

ついていたインペラはこんな感じ

過去にインペラを交換していたのかグリスアップされてましたで問題無く作業が進みます。

 

プレート下の水路に塩が溜まっていましたのでこちらも徹底的に清掃しておきます。

 

古いインペラと新品のインペラ

 

インペラボルトとドライブシャフトのスプラインを再グリスアップして組み上げます。

 

シフトレバーの固着修理

シフトレバーが固着しておりますのでここも修理が必要です。

他機種でもそうですがシフトレバーは長期間動かさないと固着し易いですね。

 

サクサクと分解していきます。

エンジン固定のボルトが1本折れましたので組付け時には折れボルトを抜いて入れ替えます。

 

インペラから吸い上げられた海水が出るウォーターパイプの出口

ここも塩が凄いです。

水路清掃は全て徹底的にやっときます。

 

内部のグリスは意味をなしていません。

シフトレバーと連結されている内側の金物はシフトレバーが抜けないと外れない構造なので、頭を使いながら抜いていきます。

 

少しづつ抜いていってようやく抜けました

 

シフトレバー大きな変形は無く再利用可能です。

Oリングがダメなので交換しましょう。

耐水グリスをガッツリ塗って組み込みました。

 

その他の作業

ギヤオイル交換(ガスケット2枚交換)

プラグ交換

燃料ホース交換

各部グリスアップ

燃料コック修理

 

試運転

【冷間始動】チョークを引いたり戻したりで3〜4回で始動。

(ロープを引いて燃料を流す仕組みのようなのでれ冷間時は少し回数が多めです)

【温間始動】1回で始動

【吹け上がり】良好

【検水】良好

スロー調整、アイドリング調整

メンテナンス完了後の動画

 

交換した部品

●写真の他にギヤオイルガスケットやシフトのOリングも交換しています。

ご利用ありがとうございました。

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