ゴムボくらぶです。
福岡県福岡市のMさんからトーハツ8馬力のメンテナンスのご依頼をいただきました。
ありがとうございます。
*当ゴムボくらぶでは依頼者様との信頼関係を第一に考えており、業務の透明性や入庫時の状態・作業内容の報告を目的として一部を一般公開しております(技術の漏洩防止として公開していない内容も多数ございます)

型式:3B2
製造年月: 平成13年6月
トーハツ8馬力・フルオーバーホールで完璧に仕上げます!【福岡県福岡市・Mさん】

中古入手されたとのことでご入庫頂きました。
安心して使えるよう消耗部品は全部交換してバッチリ仕上げて欲しいというご要望ですので、現状良くても悪くてもそういったパーツは全交換します。また、改良されているパーツが複数ありますのでそういった箇所のアップデートもやっていきます。

過去にヘッドカバーを開けた経緯があるとのことで固着はしていないだろうとのことでした。

エンジン下部の水路の状態。
気になる腐食は無く状態良いです。

D/Sハウジング側も腐食無く良い状態です。

クランクケースヘッドのボルトは高年式でない限りこのように、ほぼほぼ固着しています。
うっかり回すとポッキン逝きます。

ヘッドボルトは固着無く緩みました。
シリンダ―まわりの水路の状態も腐食無く良好です。
この機種で何が一番重要かは水路腐食の状態なんです。
塩清掃すればバッチリですね。

エンジン心臓部の状態はどうでしょうか。

圧縮抜けがありますね。
こうなると本来のパワーよりもダウンします。

摩耗以外にカーボンの蓄積によってリングの動きが悪くなります。
ピストンに気になる傷はありません。

ピストンリング交換。
本来のパワーに戻ります。

水路綺麗になりました。

エンジン塗装中

サーモスタットは現行型へ。
現行型は塩害固着し難いように形状が変更されています。

いい感じに出来上がってきました。

塩害対策OK。

ロアケースのオーバーホールいきましょう。
インペラは羽根があっちこっち向いてました。

水洗プラグを付ける所のねじ山がガッツリ固着してました。
長年緩めたことない場合は重度の固着をしているケースが多いです。
固着を解除してねじ山を整地しておきましょう。

オイルシール交換。


インペラ交換&アップデート完了。

キャブレターの清掃&燃料ポンプのオーバーホール。

ロープは交換することで切れる切れない以外にも滑りが良くなりスムーズに引っ張れるようになります。

左側:付いていたグリップ
右側:新品のグリップ
同じグリップに見えますが。。。

左側:付いていたグリップ
右側:新品のグリップ
付いていたグリップだとアクセルワイヤーの始動位置の調整が合いません。
取付け位置を合わせて並べてみると始動位置のマークががずれているのが分かります。

左側:付いていたグリップ
右側:新品のグリップ
上部の切れ込み部分がアクセルの開度なんですが開度の幅が違います。
5馬力用のグリップが付いてました。
5馬力用のグリップだと始動位置に合わせてもスロットルが開かない為、もう少し開けないと掛かりが悪いと思います。

アクセルワイヤー調整、グリップの始動位置、スロットルの開き、進角の動き
全てをキッチリ調整することで快適に使えます。


バッチリ良くなりました。
安心して使い始めてください^^
ご利用ありがとうございました。