ゴムボくらぶです
福岡県北九州市のNさんからスズキ2馬力の修理依頼を頂きました。
ありがとうございます。
今年の正月に県外まで釣りキャンプに行ったそうで、その時に船外機が不調になってしまったとのことです。
最後には検水も出なくなってしまったとお聞きしています。
これは一体どうゆうことなのか!?
型式:00202F(DF2)
製造年月 令和1年11月
釣りキャンプでスズキ2馬力が不調に!【福岡県北九州市・Nさん】
令和1年製のスズキ2馬力
新品購入後まだ10回程度しか使っていないらしく絶好調であってほしい一機です。
分解前に症状を確認してみます。
始動性は良好
しかし、チョークを戻すと止まってしまいます。
なるほど
で、検水は出ていませんので、長い時間のエンジン始動はやめて作業に移ることにします。
症状から考えるとエンストする原因は燃料系でしょう。
購入後、1度も清掃をしていないようなので内部に詰まりが合ってもおかしくありません。
使用回数が少ないからこそこまめな清掃が必要になります。
キャブレター内部は見た感じ汚れているわけではありませんが見えない汚れも勿論あり、各経路を確実に清掃することが重要です。
見えない経路を清掃するので洗浄能力の高い信頼のおけるキャブクリーナーを使う必要があります。
私はヤマハのヤマルーブを使っていますが洗浄能力はお墨付きです。
お次はインペラをバラします。
ん?
ケースが溶けて膨れてます。
嫌な予感が。。。
ワッ!
丸ボウズインペラですw
焼きついたゴム片
本来この中には穴が開いているんですが完全に溶けたゴムで詰まってます。
確保したゴム片たち
何故こんなことになってしまたのか、話を聞いてみたら塩抜きの際にバケツに浸けるのではなくロアケースにある給水の穴から直接吸い込ませるように自作の細いホースを挿してやったらしく水量が足りなくて焼き付いてしまったようです。
こういったチャレンジはリスキーなので無難にバケツで塩抜きした方が安全です。
ケースも新品に交換して正常になりました。
その他の箇所も点検しておきます。
サーモスタット、動作確認OK!
エンジンアノードを清掃しておきます。
アノードのねじ山は塩噛みし易いのでこまめなねじ山清掃が大事です。
綺麗になりました。
組み上げの試運転では絶好調です!
ご利用ありがとうございました。
スズキ2馬力(DF2)水路に蓄積する塩は最終的にオーバーヒートを招きます【福岡県北九州市・Aさん】