ゴムボくらぶです
福岡県糟屋郡のSさんからトーハツ2馬力のメンテナンス依頼をいただきました。
ありがとうございます。
ギヤオイルが白濁しているとのことです。
*当ゴムボくらぶでは依頼者様との信頼関係を第一に考えており、業務の透明性や入庫時の状態・作業内容の報告を目的として一部を一般公開しております(技術の漏洩防止として公開していない内容も多数ございます)
型式:3BV(MFS2C)
製造年月:令和3年9月
トーハツ2馬力・ギヤオイルが白濁してます【福岡県糟屋郡・Sさん】
まずはギヤオイルの白濁から見てみましょう。
見事にミルクティーのようになっています。
令和3年製と新しいため流入箇所が特定できればその箇所だけ修理すれば良いので、圧力テストをしてみます。
するとどこからも漏れは確認できず。
しかし何処からか流入しているのは確かです。
圧力テストでは実際の使用状況とは違い内側から圧を掛けているということと、シャフト類も回転していませんのでテストでは漏れが確認できないということがあります。
こういった状況の場合、オーバーホールすることにします。
インペラ宜しくない感じに変形してました。
インペラボルトは2本が重度の固着状態でしたが折らずに外せました。
普通に外したら折れてるでしょう。
ポンプベースを外していきます。
オイルシールや流入する可能性があるパーツは全て交換します。
奥の方は塩まみれになってますので綺麗にしてから新しいオイルシールを組みます。
一つ一つの作業を確実に行いましたのでこれで絶対大丈夫です。
インペラも当然交換。
エンジンに繋がるウォーターパイプです。
あれ?
穴が開いてるべき部分に何か詰まってる。
薄い膜のようなものが張っている状態でした。
貫通させました。
燃料系の清掃です。
不具合無いからと使いっぱなしで使っていると、ある日突然オーバーフローしますので定期的な清掃が必要です。
サーモスタットケース内部
サーモスタット動作OK!
塩清掃完了です。
サーモスタットの清掃も完了。
ちなみにサーモスタットは定期的に塩清掃しないとゴム部分に塩が付着してボコボコになってしまい、弁としての役目を果たさなくなってしまいます。
プラグ、良い焼け方してます。
始動性も良くバッチリです♪
ご利用ありがとうございました。
トーハツ2馬力・ロープが固くなった時はお早目に!【愛知県名古屋市・Sさん】