ゴムボくらぶです。
岩手県盛岡市のMさんからシープロ8馬力のメンテナンスのご依頼をいただきました。
ありがとうございます。
*当ゴムボくらぶでは依頼者様との信頼関係を第一に考えており、業務の透明性や入庫時の状態・作業内容の報告を目的として一部を一般公開しております(技術の漏洩防止として公開していない内容も多数ございます)
型式:3B2
製造年月:平成19年3月
オクで購入したシープロ8馬力をフルオーバーホールで完璧に仕上げます!【岩手県盛岡市・Mさん】
オクで購入したというシープロ8馬力。
使い始める前にフルオーバーホールをして欲しいということでご依頼いただきました。
見た感じ結構塩害がありそうな印象です。
事前に写真を送って頂いた際に、エンジンを下ろしてみてシリンダーブロックが塩害で使えない場合があるということをお伝えしていました。
エンジンが掛かってても、検水もしっかり出ていても、エンジンを下ろしてみたら水路が腐食でアウトというケースがあります。末期状態だとシリンダーブロックに加えて、アンダーケースやドライブシャフトハウジングもダメというケースもあります。
シリンダーブロックがダメだった場合でも交換すれば仕上げることはできます。しかし、シリンダーブロックの部品代が約45,000円と高価ですので、どこまで修理費用を掛けるか?という話になります。
エンジン下りました。
さて、水路の状態はどうか!?
お!水路かなり綺麗です。
最も腐食し易い箇所も大丈夫です。
安心しました。
エンジン外見の錆や塩は内側からではなく外側からによるものですね。
鬼門のヘッドボルトですが7本固着しています。
頑張ってヘッド開けました。
シリンダーまわりの水路も状態良いです。
サーモスタットケース内部の腐食。
ドライバーの先部分が腐食しています。
この程度の小腐食は大半の個体はあります。
肉厚が薄くなっていますので補修しておきます。
サーモスタットの状態。
各部のねじ山は一つづつ整地していきます。
各部の状態をチェックします。
圧縮漏れしていますが各パーツの状態は概ね良いです。
ピストンに深い傷はありません。
こういったホース類は固くなってますので交換します。
年製によってチェックバルブの仕組みが違いますが、うっかりチェックバルブを付け忘れると不調になります。
現行のヘッドガスケット&サーモスタットに変更。
今後はサーモスタット管理が安泰になります。
クランク下側のオイルシールも勿論交換です。
ステアリングシャフトが結構錆びています。
現物メンテをしようかと思ってましたが、これから長く使いたいので新品交換して下さいとご連絡を頂きました。
簡単に交換できるパーツでは無く、当然交換するのが一番長持ちします。
新品のステアリングシャフト。
キャブレターのチェック&清掃。
パイロットスクリューが変形しています。
過去にきつく締め込んでますね。
交換しておきましょう。
燃料ポンプのオーバーホール
ロアケースもオーバーホールしておきます。
シフトのオーリングは現行のダブルタイプに変更しておきます。
水通しのアタッチメントを取り付ける箇所が固着してましたので解除してメンテナンス。
オイルシール及びオーリングの交換。
いろんな所が塩噛みしてますので見落とさないようチェックしてメンテナンスしております。
こんな所も塩噛みするんですよ。
ロープ交換。
ハウジング下部
塗装がボコボコ浮いてて気になりました。
これから気持ち良く使い始めるのに外観もやっぱり気になりますよね。
見た目が良くなるように補修しておきます。
傷や剥がれが多いですがタッチアップしたり磨いたりと出来るだけ綺麗にして納品致します。
その他諸々の作業もしてバッチリ仕上がりました。
これから長く使っていって下さいね!
ご利用ありがとうございました。

