ゴムボくらぶです!
熊本県熊本市のTさんからホンダ2馬力のメンテナンス依頼をいただきました。
今回、発送にてご依頼いただいています。
発送によるメンテンンス依頼は正規の箱でなくとも返送可能な梱包状態であれば対応可能です。



今回、上下二つのダンボールを真ん中で繋ぎ合わせた梱包で送っていたできました。
返送時に再梱包できる状態ですので問題ありません。
●船外機に直接ダンボールを巻いた梱包は対応不可ですのでよろしくお願い致します。
参考までに、3辺の合計が200cm以下であればヤマト便での発送が可能ですが、200cmを超えると佐川急便での発送となります。
ホンダ2馬力の正規の箱は200cm以下なのでヤマト便で発送できますが、トーハツ2馬力の正規の箱は200cmを超えますので佐川急便での発送となります。

製造年月:22年3月
型式:BZBF(BF2D6)
では、見ていきましょう!
ホンダ2馬力のメンテナンス

まずはエンジンを下ろしていきましょう。

リコイル取り付け部分の金属リングが錆で固着しております。
あの手この手でやってみるもどうにも外れません。
無理をすれば周りのプラスチック部分が割れてリコイルASSY交換となってしまうので,、インナーカバーと一緒に外すことにします。

これからエンジンを下ろしていきますが。。。

ボルトが腐食しております

3本は何とか外れたものの残り1本の頭がかなりボロボロで、ラチェットでは全く緩めることができません。

数時間の悪戦苦闘の末、エンジン下りました。
これからリメイクしていきましょう。

ヘッドカバーを外しついでにタペットも調整しておきます。

ブローバイホースはわりと傷みやすくエンジンとの密着具合が悪くなると写真にようにホース外側にオイルが付着し下に流れ落ちる量が増えます。

ヘッドカバーをステンレス製に交換して、その他の錆びたネジもステンレス化or純正ボルトに交換。
クラッチまわり、問題ありませんでした。

キャブのプレートやブローバイホースも交換しました。
キャブのプレートはエンジン好調の要で重要パーツです。
キャブレターの清掃

チャンバーが大変な状態になっています。
ガソリンが漏れているということでしたがチャンバーが錆びて穴が開いてしまっているのが原因ですね。

パイロットスクリューも外して内部をくまなく清掃します。
キャブクリーナーはヤマルーブを使用してますが洗浄能力が高くおすすめです。

各通路の流通を確認しながら清掃します。

浸け置きします。

燃料フィルターはゴミが溜まっていました。

このパッキンが劣化するとエアーベントをキッチリ締めていても寝かせるとガソリンが漏れてしまいます。
スポンジ&パッキン、交換しておきます。
排気管のチェック

D4やD6はこのボルトが固着していることが多く鬼門のボルトです。
この船外機も固着しておりましたが細心の注意を払い何とか外すことができました。

中からはこんなに塩の結晶がでてきます。

排気管の塩を落としたりドライブシャフトの錆を落としたりします。

綺麗になりました

鬼門の箇所はしっかりタップを立て直してグリスアップして組付けます。
こうしておくことで次回から容易に分解できますからね。
その他の作業

●フライホイル塗装

●チルトロックが固着していましたので復活させておきました
●スターターロープ交換
●イグナイターメンテナンス
●プラグ交換
●各部ステンレスネジ化
●各部グリスアップ
●ギヤオイル交換
試運転

【冷間始動】チョークを引いてSTART位置にて2回で始動
【温間始動】1回で始動
【吹か上がり】良好

交換した部品

ご利用ありがとうございました。
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