こんにちは、ゴムボくらぶ(@gomubo_club)です
福岡県福岡市・Hさんより ホンダ2馬力の修理依頼を頂きました。
●昨今スマホからのアクセスが大半をしめることから、今回から画像を縦撮りにしてみました。
製造年月:16年6月
型式:BZBF(BF2D4)
では、見ていきましょう
ヘッドカバーの交換
ヘッドカバーを交換するために、まずはエンジンを下ろしていきます。
D4はエンジン固定ボルトをはじめ、排気管のボルトやヘッドカバーのボルトまでスチール製なので苦戦が予測されます。
う~む、なかなか手強そう
排気管ボルト、下側がヤバイですね。
1本だけラチェットで外れましたが3本は試行錯誤で外しましたw
排気管のボルトはやはり下側が簡単には緩まなく、やり方を間違えば折れるところでした。
クラッチケース固定の3本のネジも腐食していますので試行錯誤しながら外します。
ヘッドカバーの固定ボルトがヤバそうです。
やはり。。。
折れないようにベストを尽くしましたが1本折れました(右下のボルト)
約1cmほどの厚みがありますが、ドリルで貫通させタップを立ててネジ山を作らねばいけません。
エンジン内部に切子が入らないよにガムテープで養生をします。
無事再生しました。
ブローバイホースも劣化があり隙間からオイルが滲み出てましたので交換しておきました。
クラッチ系は良好で問題無しです。
キャブレターの清掃
お次はキャブレターの清掃をしていきます。
オワッ!
チャンバー内部が大変なことになっていました。
チャンバーは外側が錆びていたので交換する予定でしたがこれはちょっと凄いですね。
チャンバーやガスケット類は交換です。
メインジェットが完全固着しており外すことができませんでしたので、本体についたままメインンノズル共々強力キャブクリーナーヤマルーブで清掃します。
清掃後の試運転では良好でしたので現状キャブレターを交換する必要は無いと思いますが、清掃しても不調の症状が直らないという症状が出た時にはキャブレターASSYでの交換が必要となります。
燃料フィルター
燃料フィルターもだいぶ汚れてましたので清掃します。
このぐらい汚れているとパーツクリーナーでは落ちませんのでヤマルーブを使って落とします。
燃料フィルターがこのぐらい汚れていると燃料ホース内部や燃料タンクも汚れている可能性が高いためそちらも清掃しておきました。
エアーベントのパッキンは完全にアウト!
交換します。
スポンジはボロボロになって殆どありませんでしたのでこれも交換です。
ロアケースのオイルシール交換
ドライブシャフト側オイルシールですが、密着性を保つためのバネが切れています。
幸いにも現状ギヤオイルに海水は混入していませんでしたが、この状態だといつ混入するかわかりませんのでオイルシールを交換することにします。
船外機のオイルシール交換はなかなかやり辛いものですが、マイナスドライバーを斜めに当てて内側内側に折り込んでいって外します。
絶対周りのアルミ部分に傷つけないように。。。
オイルシールの外周に液体ガスケットを塗って内側にはラバーグリスを塗って取り付けてます。
ラバーグリス
オイルシール外周には柔らかめで滑りが良いスリーボンドの液体ガスケットがおすすめです。
年製から考えてペラ側も交換しておいた方が良いのでこちらも交換しておきます。
自作のオイルシール圧入機
その他の作業
スターターロープ交換
タペット調整
プラグ交換
アクセルワイヤー交換
ストップスイッチデザーコード交換
シャーピン・割りピンの予備ホルダー取り付け
イグナイターメンテナンス
フライホイル塗装
ペラ修正
エンジンオイル交換
ギヤオイル交換
いつもやっていることですが全体的に清掃して組付けています。
アンダーカバーの中なんかは汚れていますからね。
試運転
【冷間始動】チョークを引いてアクセルはSTART位置にて2回始動
【温間始動】アイドリング位置にて1回始動
【吹け上がり】良好
スロー調整・アイドリング調整
交換した部品
ご利用ありがとうございました。
ピカピカ!
オークションで買ったホンダ2馬力がガソリン漏れ・白煙!原因は!?【福岡県福岡市・Eさん】