ゴムボくらぶです
福岡県糟屋郡のTさんからスズキ2馬力の修理依頼をいただきました。
製造年月:29年3月
型式:00202F(DF2)
スズキ2馬力のエンジンが掛からない
去年の秋に使った時までは問題無く動いていたというスズキの2馬力
半年以上経過して久しぶりにエンジンを始動してみようとしたところ
なんとエンジンが掛からない!
ということでお持ちいただきました。
こういった場合はかなりの確率で燃料系に問題があることが多いです。
ということで、まずはキャブレターをみてみます。
な、なんだこれは~
キャブレター内部がかなり汚れているようです。
チャンバーの中は見るも無残な状態に。。。
何故か卵のような物がありますw
この卵のようなものは水分ですね。
これは燃料系を徹底的に清掃しなければいけないようです。
メインジェットを見てみると全く見えません。
汚れがかなり蓄層されているようです。
精密ドライバーで中の汚れの蓄層を取り除いてみると塩分のように見えます。
ようやくメインジェットの姿が見えましたが固着しており全く緩みません。
メインジェットは真鍮なので甘く見ているとすぐナメます。
山をナメてしまったらいよいよ外せなくなるのでジャストフィットのマイナスドライバーを製作し慎重に作業を進めます。
慎重に。。。
慎重に。。。
作業を進めて無事メインジェットが外れました。
メインジェットやメインノズルは強力キャブクリーナー、ヤマルーブで暫く浸け置きにします。
内部も念入りにしっかり清掃します。
メインジェト、本来の真鍮色を取り戻して綺麗になりました。
燃料フィルターをみてみるとこちらも汚れが酷いですので綺麗に清掃します。
これは燃料タンクの中なのですが内部に汚れが溜まっています。
錆のようなものが沈殿していますね。
こちらもキッチリ清掃しておきます。
燃料タンク内部から出た汚れです。
もしスチール製の携行缶を使っているのならば海ではポリ製かステンレス製を使った方が良いです。
携行缶に関しての参考記事です↓
燃料タンクから抜いたガソリンです。
腐敗していますので廃棄しておきます。
シーズンオフで数か月間船外機を使わない場合は燃料タンク内部のガソリンを抜きシーズンインしたら新しいガソリンを入れるようにするとトラブルの要因を減らすことが出来ます。
2馬力船外機の燃料タンクは満タンでも1Lほどしか入らないため劣化が早いですから。
あと、これも重要なのですが塩抜きでガス欠までエンジンを回したあとにキャブレター内部に残ったガソリンをチャンバードレンからキッチリ抜いてやることです。
スズキ2馬力はハンドルと反対側にある写真のネジから抜きます。
カウルの外からドライバーでネジが緩められるようになっています。
キャブレターの下にウェスを入れ込みドレンを緩めると残ったガソリンが排出されます。
この作業はシーズンオフでなくとも釣行毎にするのが最も理想です。
試運転
【冷間始動】チョークを引いてSTART位置にて1回で始動
【温間始動】1回で始動
【吹け上がり】良好
ご利用ありがとうございました。
スズキ2馬力の定期メンテナンス【山口県山陽小野田市・Mさん】